トリモダリティ|宇治病院 大阪 OH

トリモダリティ療法の体験談 大阪 OHさん

お住まいの地域:大阪府

治療を受けるまでの経緯は?

2021年10月腎臓が急に痛くなりました、以前にもかかったことのある尿路結石だろうと思い水を大量に飲むと4日程で痛みはなくなりました。そのことを持病で長期にかかっている潰瘍性大腸炎の医師に話をするとMRIを撮って頂けました。そこで前立腺がんの疑いがあると診断されました。
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2021年10月 地元のA病院でPSA80その後MRI CT 骨シンチ 検査を行い転移はありませんでした。
2021年11月 PSAが高かったため生検し、前立腺がんが確定するとすぐにCAB療法を開始しました。
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その間ネット検索で岡本医師が素晴らしい成果を上げておられるのを知り、転移がないことを確認するとすぐに岡本医師にメールしました。すぐ岡本医師から返事をいただき2023年1月に診察を受けることになりました、当時の担当医は私が岡本医師の所に転院し小線源治療を受けたいと言いますと、非常に落胆した表情を見せられ「ダビンチ手術がいいと思うのだけれど」と言われましたが快く送り出して頂きました。

治療前PSA:80
 グリソンスコア:4+4>4+5
 陽性率:100  %(生検10 本中陽性10 本)
 T分類:T3bN0
 診断時年齢:63 歳
 治療年: 2022 年 8月
 触診の結果は?:岩の様に固い

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

がんは最初の治療にどんな治療法を選ぶかで人生が決まると言っても言い過ぎではありません。世界で最高の治療成績を上げておられる岡本医師が日本におられるのに、その素晴らしい治療法を知らずに”最先端治療だ、もし再発しても放射線治療が有る”と言う他の医師の甘い言葉につられダビンチ手術をして再発してしまっている人を一人でも少なくしたいと強く思います。

医師の言葉をうのみにせず自分で調べることがとても重要だと思いました。、再発すれば副作用のあるホルモン治療を一生続けることになります。そして数年でそのホルモン剤も効かなくなるホルモン剤が効かなくなると抗ガン剤になりますがそれも数年で効かなくなりますそれに耐えられますか、ダビンチ手術のPSA再発率を調べてみてください高リスクでは60%再発しています、中リスクでも30%は再発しています。

岡本医師はPSA100を超えている方やリンパ節転移している方も治しておられます諦めないで岡本医師に連絡してみてください,これほど素晴らしい治療成績を岡本医師が残しておられるのに、なぜ再発率の高いダビンチ手術が優先されるのかそれは診療報酬がダビンチ手術は非常に高いからではないかと勘ぐってしまいます。そして言い過ぎかもしれませんが再発すれば診療報酬の高額なホルモン剤や抗がん剤を生涯続けなければならなくなる、ネットでPSA非再発率で検索してみてください前立腺がんにダビンチ手術はありえないと思います。

現在の経過、伝えたいことなど


その間ネット検索で岡本医師が素晴らしい成果を上げておられるのを知り転移がないことを確認するとすぐに岡本医師にメールしました、すぐ岡本医師から返事をいただき2022年1月に診察を受けることになりました

2022年1月京都宇治病院にて初診
 超高リスク前立腺がんと診断されました
 PSA 0.527(ADT CAB療法開始後2か月)
 T3bN0 グリソンスコア 4+4>4+5  陽性率100%
2022年3月 PSA 0.073 ADT CAB療法4か月後休薬期間に入りました
2022年5月 PSA 0.317 2か月の休薬期間後ADT CAB療法再開しました
2022年7月 PSA 0.068 ADT CAB後最低値となりました。
2022年8月 密閉小線源前立腺永久挿入術
2022年9月 PSA 0.062
2022年10月 A病院にて外部照射25回
2022年12月 外部照射終了 
2022年12月 PSA 0.039
2023年2月 PSA 0.035
2023年2月 ビカルタミド最期となりました
2023年5月 PSA 0.063  TS 0.13
2023年8月 PSA 0.061  TS 0.24
2023年12月 PSA 0.373  TS 4.75
  10か月後男性ホルモン急回復しバウンスがおこりました
2024年4月 PSA 0.159  岡本先生より完治宣言して頂きました。
2024年6月 PSA 0.114
2024年9月 PSA 0.116  TS 5.3
2024年12月 PSA 0.113  TS 4.8

他の患者様の闘病記のPSAの推移非常に参考になり勇気ずけられましたこれから治療する方の参考になれば幸いです

岡本医師に出会っていなければ私は再発を繰り返し助かっていなかったと思います岡本医師には感謝の気持ちでいっぱいです。岡本医師の治療方法を世界中に広め誰もが受けれる治療法にすべきだと思います。

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

「はい、この治療を選びます」


大阪 OH

大阪 OHさん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。

トリモダリティ│宇治病院 東京 藤井

トリモダリティ療法の体験談 東京 藤井さん

お住まいの地域:東京都

治療を受けるまでの経緯は?

私は東京都内で歯科医院を開業している者です。

私の前立腺がんの話は、2011年の定期検診時に初めてPSAを検査項目に入れてから始まります。最初は2.60でパス、2013年は3.44、その次の年に4.00を越え、内科主治医に詳しい話無く紹介状を渡され新宿JCHOを受診しました。

ここでも事務的にMRIと針生検の予約をとらされたのですが、大変な不安感がありMRI撮影時の帰り際に本能的に針生検予約をキャンセルしてしまいました。ここの泌尿器科医長は赤倉医師でPSA検診推進を唱う基幹病院であり正にベルトコンベアーに乗せられている感が有り有りであったのが理由だと思います。

後日、MRIの結果説明の時に「なぜ、キャンセルするんだ、他の患者もいる中で予定が狂うではないか、大変なことになっても知らないぞ」と歳若い担当医と更に若い研修医とで恫喝され、ここで治療するなら死んだほうがましだとさえ思い病院を後にしました。非合理な行動ですが感情は抑えられないものです。

その後、様々な書籍を読んだのですが、人間弱いもので耳触りの良い、近藤誠先生の理論に影響されてきてしまったようでした。辿り着いたのは東京馬込にある高橋クリニックの高橋医師でした。

エコーと触診で「癌ではないね、少なくとも治療する状態では無いから前立腺肥大薬で対処しましょう」と言われ救われた気持ちでその後数年通院していたのですが、触診するわけでもなくエコーも年に一度するかしないかと言う状況での経過です。

なにより不安だったのは血液検査がないことで、今から思い返せば、専門家に診てもらっているという権威に逃げ込んでいただけの、なんとも愚かな医師と患者であったと言うことです。医療人として非常に恥ずかしい限りです。個人開業医は健康診断の血液検査は義務では無かったこともありますが愚かです。そんなこんなで前立腺癌のことは忘れ2022年まで経過することになったのです。

ただ、自分の事は棚に上げてなのですが、自分の患者さんの為に患者さんの血液データを読みながらアドバイスをする研鑽は進めておりました。

そこで、自分のデータも学習の為に診てみようと久方振りに検診に行ったのが2022、2/2でした。結果を手にしたのが2/22、驚愕の知らせはPSA58.53。不思議だったのは血液検査項目にPSAはオーダーしていなかったこと。・・・測量会館での必須項目なのかもしれませんが、またまた知る事になりなにかしら導きを感じてしまいました。

それからは先ず近隣の泌尿器科を受診し、再度の血液検査でPSA70を超え、直ちに東京女子医大に一連の精密検査を受けに行ったのが3/3でその時のPSAは69.40。

前立腺癌の状況告知を受けたのが4/7で余命宣告を覚悟し診療室に入った時は蒼白だったでしょう。結果は骨転移、明瞭なリンパ節転移はなくステージT3a、グリソンスコア4+3=7で、限局癌で治療対象となりました。早速この日からリュープリンを打たれて当初は重粒子線治療を予定されていました。

しかし、3/3から4/7迄の1ヶ月の検査期間はネット、書籍、YouTube等で手当たり次第、情報収集をし、もし、私に転移が無かった場合は、当時、宇治病院の岡本圭生先生にお願いしょうと決断していましたので、告知が出た当日にネットサイト”じじじぇんじぇんがん”様から岡本先生へのダイレクトメールをし、驚いたことに当日返信をいただき5/11に京都に行くことになりました。
その後、こちらの主宰されているIさんにも電話で相談、アドバイスをいただき本当に感謝しております。

 治療前PSA:69.46
グリソンスコア:4+3=7
陽性率: 50%(生検 10本中陽性 5本)
T分類:T3a
診断時年齢:62 歳
治療年: 2023 年
触診の結果は?:+

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

トリモダリティ療法を受けましたが事前の他患者さんのドキュメントを見聞きしており、自分でシュミレーション出来たのは全く幸甚で安心して治療に専念するのみでした。本当にありがたく思っています。

ただ現在も治療中も歯科医の仕事は変わらず行なえること感謝に堪えないのですが、やはりホルモン剤の影響が随時表れなかなかの試練だと自らに言い聞かせていますし、岡本先生の診療の度に人生観や死生観、医療の心構え、生き様、理念等を教授いただき、それがとても心の支えになりました。

治療後、一年になりますが低下した筋力を振り絞って頑張る事ができています。
岡本先生は主治医であり、医療の師でもあります。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

これは岡本先生がいつも言われる事ですが、”チャンスは一度きりだ”との一言は染み染みそう思っていて、後悔は一切ありません。思い悩むことがないことは、これはとても大事なことです。
事前の情報収集をすれば、我々が欲しいのは完治であり、それを示すのは非再発率です。それをもって他の治療法と比較すれば迷うことはないでしょう。
一番言いたいことはこのエビデンスをどの医療機関でも提示しなければならない。そうでなければ不誠実の誹りは避けられないでしょう。

ちなみに性機能についてはこの2年は性交はしておりませんが、ここのところ朝立ちはチラホラあります。現在のテスティステロンは上昇しておりますが、PSAは0.016〜0.03位で推移しておりその気になれば可能とおもわれます。

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

「はい、この治療を選びます」

HDRトリモダリティ|北里大 横浜 S.N

カテゴリー: HDRトリモダリティ

HDRトリモダリティの体験談 横浜 S.Nさん

お住まいの地域:神奈川県

治療を受けるまでの経緯は?

38歳の時に父を前立腺がんで亡くしてから、毎年の職場健診にオプションでPSA検査を付加してきました。10年ほど2前後の数値だったのが、40代後半の数年間は徐々に値が高くなり、昨年6月の時点で5.4の高値となって要精密検査の通知を受けました。
その後、地元の病院で検査を実施し、触診・エコー・MRIも問題なかったものの、念のため実施した針生検では、10本中1本が陽性となりました。

がん告知を受けたときは、まさかとの思いで頭が真っ白になりました。更に、グリソンスコア8(高リスク)との説明に衝撃が走り、先生から「父親の件もあるから良く分かっていると思うけど…」との前置きがあったのは覚えていますが、他の説明はあまり記憶がありません。
最後に「どこの病院へ紹介状を書いてほしいか?」との質問に対し、家族と週末相談したいので週明けまで待ってほしい旨を告げ退室。帰りの運転中、血の気が引く気がして危険を感じたのを鮮明に覚えています。

翌日は、妻と一緒に病院と治療方法の検討に費やしました。前立腺肥大や前立腺炎を想定し、関連書籍を購入して読んでいたこともあり、万が一の時は手術ではなく放射線治療が良い、放射線も外側からのより内側から、内側のも2種類あってHDRが良い、神奈川県だと北里大学病院のみが該当する…等々の知識をもとに、このサイトや腺友ネット等の情報もむさぼるように読み込み、北里大学病院でHDRトリモダリティ治療を受けたいとの考えをまとめました。

実際には、やはりLDRや重粒子線治療の方が良いのでは?と、しばらくの期間悩みつづけていました…

告知後3日目の朝(紹介状を書いてもらう日)、体重が3㎏落ちており、ろくに食事をしていないことに気が付き、積極的に高カロリーのものを食べるようにしました。また、ほとんど眠ることができていないこともあり、北里への紹介状と同時に、睡眠導入剤を処方してもらいました。(翌日が仕事でない日は無理に寝なくても良いと考えるまでの2週間ほど服用を続けました)

告知後に一番しんどかったのは、骨シンチとCTの結果で転移がないとわかるまでの1カ月弱の期間でした。この間は心身ともに本当に疲弊しきった感じです。
私の場合は、告知を受ける丁度1週間ほど前から激しい腰痛に見舞われたこともあり、どうしても悪い方ばかり考えてしまいました。更には自律神経の問題?なのか、どういうわけだか告知後から前立腺のあたりに痛みまで感じてしまいました…(笑)

転移についての結果がでる当日、診療室前で待つ約1時間は、過呼吸になるのではと思う位に間違いなく人生最大の緊張でした。ずっと隣にいてくれる妻に本当に申し訳ないと思いましたが、どうすることもできませんでした… 本当にネガティブで弱い自分を思い知りました。
一方、転移がないと分かった瞬間から「気力」が戻ってくるのが実感でき、「これで前向きにがん治療と向き合える」と感じました。しかし人間というものは… 転移さえしていなければと神頼みして、それが叶ったとたん、今度は更に色々な欲(できるだけ副作用がない方が良い等々)がわいてくる自分にも気づきました…

その後、最終的に手術か放射線治療かを1週間後までに選択するようにと告げられ(地元の病院も北里もこの段階では手術を推奨していました)1週間後、正式にHDRトリモダリティ治療を希望し、その日から施術前のホルモン療法(CAB)が始まりました。

ここまでの約1カ月間で10冊以上の関連本をむさぼり読みましたが、激しく落ち込んだ気持ちを勇気づけてもらい、「がん=死ではない」「病院と治療法は自分で決定する」ことを再確認させてくれた3冊を、どなたかのお役に立てればとの思いで紹介します。

・精神腫瘍科医 保坂隆先生の「がんになったらまず読む本」
・ジャーナリスト 金田信一郎さんの「ドキュメントがん治療選択」
・放射線治療専門医 武田篤也先生の「世界一やさしいがん治療」

 治療前PSA:7.02
 グリソンスコア:4+4=8
 陽性率:10%(生検10 本中陽性1 本)
 T分類:T2bM0N0
 診断時年齢:51歳
 治療年: 2022 年
 触診の結果は?:無

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

ホルモン療法開始後は毎月順調にPSAが下がっていき、7カ月目に目標としていた0.009(測定限界値)に達しました。「50代では男性ホルモンが薬の耐性に強くここまで順調に下がらない方もいるので、あなたの場合は薬の感受性が良く、大変、順調にがんを抑えている。」と主治医の先生が話をしてくれたときは、心より嬉しくなりました。

しかし、放射線治療までの期間も様々なこころの揺れはありました。
TVでがん闘病中の有名人死亡報道等が流れるとチャンネルを変更したり、街中で葬儀を見かけた際に自分と重ね合わせてしまう等の不安定な気持ちは継続していました。
このころichiさんにメールで相談し、「高リスクといっても中リスクより」「グリソンスコア8という悪性度自体は、占有率22%(1.5㎜/6.7㎜)と合わせて考えると、そうたいしたことはない、のです。つまり、根治出来る可能性は充分というより、根治して当然の病期であると思っていい」と言って頂き、大変心強く感じました。
また、三谷幸喜さんの書籍「ぼくもたまにはがんになる」を読み、「がん」を「ぽん」と呼ぶ話に大爆笑すると同時に、そもそも「死をみじんも想定しないスタンス」についての考え方から、心の持ちようについて新たな認識を得ました。

そして、8カ月間の術前ホルモン療法を終え、本年5月末にいよいよ放射線治療「HDR(11Gy×2回)とIMRT外照射30Gy(10回)」が始まりました。入院に関して最初のピンチはHDR治療初日の夜でした、妻が一晩付き合ってくれましたが、寝返りをうてない苦しさは想像を超えるものでした。その後は、発熱、背中の麻酔針による痛み、右足の麻痺、更には導尿管の痛みと、一つクリアする毎に苦痛が次々と現れました…(笑)その後は、寝たきり状態丸2日後に感じた身体の重さ、自分で歩けることの喜び、初めての個室、シャワーの有難さも実感しました。

外照射のための通院2週間に関して最初の困難は、HDR後の極度の頻尿でした。初日、通院途中の車中で我慢出来ずにコップに排尿をする状況となり、その後は途中のコンビニ等で対応をしながら過ごしましたが、最初の1週間は渋滞も含めて大変な思いをすることになりました。2週目になり、排尿障害が1週目より若干落ち着いたのと、自宅をでる時間を調整したことにより状況が改善しました。その他は、照射前の「便カラ尿満タン状態」の確保でした。
現在、5カ月が経過しましたが、今のところ急性期障害は問題なさそうで安心しています。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

現在の最大関心事は、継続中の術後ホルモン療法(毎月ゾラテックス注射)についてです。ここに来て様々な不調(副作用)を強く感じるとともに、この先の不安も募り、術前8カ月を含め既に1年以上経過したホルモン療法を、このまま更に1年半以上継続するのが良いのか悩んでいます。

不調に関して最初に生じたのは手指のこわばりでした、3カ月目くらいからありましたが、ここに来て強くなりました。歩行時の下半身筋肉痛や両ひざの痛みもここ1カ月くらいで非常に強くでるようになりました(特に起床時や座位から立ち上がった後)。食事と運動に気を付けていますが、体重が5㎏増え明らかに腹周りの脂肪が増えました。なにより男性機能もここ数カ月で完全に自信喪失状態です。

不安に関しては、そもそもホルモン療法期間について信頼性の高いデータが少ないため、診療ガイドライン等に最良の期間について明記されていなく、病院ごとに方針を設定している現状についてです。また、欧米では転移のない限局性前立腺がん患者には根治的ではないことと、長期使用の副作用を理由としてホルモン療法は標準治療として推奨されていないと聞きました。更に、長期ホルモン療法は認知症のリスクが高まるとの情報や、早い時期からのホルモン治療は臨床的進行が始まる前に去勢抵抗性前立腺がん細胞を生成する可能性があるとの情報も見ました。

これらのことから、次回の受診時にホルモン療法の期間について主治医の先生に相談をしてみようと思っています。術前ホルモン療法で縮小及び放射線感受性があがった状態に、HDR&IMRT外照射で局所と周辺領域は完全にカバーしているはずなので、微小転移をコントロールする目的の術後ホルモン療法期間を少し短縮しても、副作用とのバランスでは正しい選択だと信じたいです。

何だか、自身のこころの弱い部分の振り返りが多くなってしまいましたが、私は本サイトの体験談が本当に参考になりました。また、ichiさんには個別に相談に乗って頂き(現在も)大変助かりました。今度は、私の経験がどなたかの参考になればとの思いで記入させて頂きました。

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

「たぶん、この治療を選びます」


横浜 S.N

横浜 S.Nさん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。
こちらでは、お送りいただいた投稿文に目を通し、単純なミスの修正や、よりわかりやすい表現に修正することがあります。このため公開迄しばらくお時間をいただいていますが、うっかりこの文書を公開するのを忘れてしまいました。たいへん申し訳ありません。
 
S.Nさんは、遺伝的に前立腺癌のリスクが高かったので、そのリスクを回避するために、
きちんとPSA検査を受け、疑わしいとされた段階で、すみやかに生検を受けているわけです。それなのに、なんで「高リスクの癌」と診断されてしまうのか、納得ができないですよね、その点は私と同じです。
 
一般には高齢者の癌とされる前立腺癌ですから、その年齢分布から離れた若い時期でのPSA上昇は特に注意となのだと思います。正常な方のPSA値2、これを超えたあたりから、注意深くPSAの推移を観察する必要があるように思います。

トリモダリティ│滋賀医大 長野 M.T 

トリモダリティ療法の体験談 長野 M.Tさん

お住まいの地域:長野県

治療を受けるまでの経緯は?

2012年の検診でPSA10.76、泌尿器科で精密検査を受ける。しかし針生検は自己都合でパス。病院側としては受けさせたいようであった。
翌年の検診でPSA27.05、数字の高さにびっくりし、前立腺がん治療に関する情報を集めだした。当初、どの治療法も再発率が高く、術後の尿漏れも受け入れざるを得ないのかと暗澹たる気持ち。
何とかならないものかと更に情報を探した結果、藤野邦夫さんの書籍でトリモダリティ治療を知った。
一応、精密検査は前年と同じ泌尿器科で行い、針生検で前立腺がんが確定した。
地域の拠点病院を紹介されそこで受診したが外照射放射線治療を勧められた時点で、当時滋賀医大に居られた岡本医師への紹介状を作ってもらった。

 治療前PSA:26.9
 グリソンスコア:4+3
 陽性率:右6/10 左3/9
 T分類:T3a
 診断時年齢: 67歳
 触診の結果は?: やや右手前に結節触れる
 治療年: 2014 年

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

治療中の問題としては夜の頻尿が2・3回あった程度で、生活への支障は余りなく過ごせました。
治療後は、助かった、これで今までと変わらずに余生を楽しめる、趣味のスポーツをあきらめなくて済むと思いました。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

針生検を1年遅らせ怖い思いもしたが、この治療法を見付け非常に恵まれたと思います。
すでに治療後7年となりますが、尿漏れもなくジムで水泳を楽しむなど非常に快適な生活が送れています。
男性機能については勃起はありませんが、刺激により(年相応か?)弱いオーガズムは得られます。

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

私は 「はい、この治療を選びます」と答えた。


長野 M.T

長野 M.Tさん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。

実はM.Tさんは、ホームページをお持ちですので、紹介させていただきます。
信州のマサジロー | 前立腺がんトリモダリティ体験記
http://masajiro.starfree.jp/

もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。

トリモダリティ│滋賀医大 埼玉 H.U.

トリモダリティ療法の体験談 埼玉 H.U.さん

お住まいの地域:埼玉県

治療を受けるまでの経緯は?

元々40歳の時からPSAをチェックしていました。最初は0.6。
53才の時は1.5だったのが54才の時の検診に急に4.4に上がっていました。

そのため泌尿器科で精密検査となりましたが、MRIでは右に影が見つかり、しかもはみ出しあり。生検では12(+右2)本中 右の6+2本に腫瘍が確認されました。(一部は14mmとかなり大きいものです。)
しかも生検の時、担当医がPSAの値に比べて進行度合いが多き過ぎることから神経内分泌癌を疑ったようで、血液検査が追加されたというおまけ付きです。

ichiさんに連絡したのはこのときで、結果が出るまでの間恐怖が先行していたため、とにかく詳しい方からの神経内分泌癌の情報がほしかったためです。
数週間後、神経内分泌癌ではないことがわかり晴れ晴れしい気持ちになりました。
早速ichiさんに連絡をして”よかったです。普通の腺癌でした!”と伝えたところ”ガンで喜ぶ人は聞いたことがないよ”と大笑いされたことを覚えています。
最終的に治療は紆余曲折を経て滋賀医大の岡本医師によるトリモダリティ(小線源と外照射併用およびホルモン剤)を受けることができました。

 治療前PSA:4.4
 グリソンスコア:8(4+4)
 陽性率:60%(生検12+2本中 陽性 6+2本: 「+2」 というのは、MRIで右側に腫瘍があることがわかっていたので、右側のサンプリングが2本追加されており、その分です。)
 T分類:T3aN0M0(ただしその後他の医療機関での見立てではT3bN0M0です)
 診断時年齢:54歳
 触診の結果は?:硬節あり
 治療年: 2019年下半期

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

先に”普通の腺癌”と書きましたが、実は先生からは特殊なタイプであると伝えられています。
もともとPSAをあまり出さない上に、どうやら普通のタイプより転移しやすいものらしいのです。
そんなわけで気が気でない生活が続いていますが、その一方で数か月にわたる紆余曲折の末に岡本医師の治療にたどり着いているのでやり切った気持ちも強くあります。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

経過観察が始まったばかりなため状況は何とも言えませんが、頻尿等の後遺症とうまく付き合えるようになってきた感じです。
男性機能は少し残っている感じです。

新たにガンと診断された方はショックが大きいでしょうが、担当医師からの治療方針は鵜呑みにせずに最低でも1,2日時間をもらって自分には何が適しているか判断することをお勧めします。
実際自分は地元クリニックの担当医からはダビンチでの手術を強く勧められましたが他病院でのHDRを選び、そのHDRを受ける予定だった病院の担当医師からは”あなたのは手術したら再発するよ。クリニックの先生は手術したかっただけじゃない?” と言われています。

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

私は 「はい、この治療を選びます」と答えた。


埼玉 H.U.

埼玉 H.U.さん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。
普通、健康な方のPSAは2以下だとされています。集団検診などでのPSA基準値はその2倍の4ですから、この方のPSA値4.4は、そうたいしたことがないと思うのが普通です。
実際、その通りで、PSA値4.4では、担当医は生検を勧めないかもしれないし、たとえ癌であったとしても、初期であることがほとんどなのです。

そんな値であるのに、どうして「普通のタイプより転移しやすい腫瘍」、つまり高悪性度の癌が見つかってしまうのか、ということに驚かれたかもしれません。

この方はお父さんが前立腺がんに罹患されていたことから、早くからPSAの推移を気にされていました。
比較的低い値でPSAが推移した後、急に1.5から4.4に上昇しました。その期間はわずか16ヶ月であったとのこと。しかもこのときの年齢は54歳と若いのにである。これを危険な兆候と感じて即座に行動されたあなたの判断は正しい。

実は、前立腺がんと診断された患者さんのうち、PSAが1年で2倍以上となる方はそう多くはないのです。もしあなたが同じ傾向なら、これは重大な何かが起きていると考えるべきです。

しかし仮に1年でPSAが5から6に上昇したとしても、そう心配しなくても大丈夫。癌が見つかるかどうかのレベルであり、癌であったとしても、そう悪性度は高くないと推定できる。注意すべきはPSAの絶対値ではなく、直前のPSAの上昇率です。それが急であるほど要注意なのです

それでは1年でPSAが5から20に上昇したとしたら、それをどう考えたら良いのでしょう。
「高悪性度の癌」が隠れているかもしれないと不安になると思いますが、これほどまでに高い上昇をする方は、かなり例外的な患者さんで、めったにいません。(およそ、がんと診断された患者さん1000人中、数人いるかどうか、というレベルかもしれない)
これほど急に極端な上昇した場合は、癌という確率より「前立腺の炎症」による一時的な上昇である可能性が高いため、前立腺の炎症を抑える薬をしばらく服用してから再度PSAを測ることで、その切り分けができます。

1回のPSA値では、多くの場合情報不足です。複数回の定期的なPSAを観察することで、前立腺がんのリスクを推定することができます。