前立腺摘出手術 山梨 小林

カテゴリー: 前立腺摘出手術

前立腺摘出手術の体験談 山梨 小林さん

お住まいの地域:山梨県

治療を受けるまでの経緯は?

60歳の頃からPSA値が上昇し、昨年の夏、PSA値が7.5になったところで、生検を受けました。結果は11本中4本が陽性でした。ロボット支援手術を考えていたため、県内の大学附属病院の紹介状をいただき、受診しました。手術は年明けの2月に行いました。

 PSA:8.6
 グリソンスコア:7
 陽性率: %(生検 11人本中陽性 4本)
 T分類:
 診断時年齢: 62歳
 触診の結果は?:

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

手術から1月経過しましたが、尿漏れがひどく、歩けばすぐ漏れます。
また、昼間は尿意を感じず、気がつけば漏れています。絶えず、ゆるゆるともれています。
来週から仕事に復帰しますが、不安で眠れません。股間からたらたら垂れる尿漏れは改善しないと聞きました。本当でしょうか。

現在の経過、伝えたいことなど

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

「今とは別の選択をすると思う」


山梨 小林

山梨 小林さん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。

摘出手術後の経過が知りたい G.Y

G.Yさん:ダ・ヴィンチ手術後の他の方の経過が知りたい

私もダ・ヴィンチ手術で前立腺癌を全摘しました。この記事は大変参考にさせて頂きました。治療前の悩みや選択については記述が豊富ですが、手術した後の尿漏れや勃起障害について語っている方は少ないように思います。

私は今、術後1ヶ月余りですが、じっとしているとそうでもない尿漏れが、ウォーキングをした場合、全て漏れる、全漏れです。これは、どの位で改善するのか?日に何度も骨盤底筋運動をしているのですが、悩んでいます。また、転移を恐れて全摘して貰いましたがが、勃起機能は望むべくも無いのですが、何とかならないのかと毎日思っています。こんな体験を皆さんされているはずですが、教えて欲しいなと思って投稿しました。
G.Y


G.Yさん、投稿ありがとうございます。

これをお読みいただいた手術の経験のある方、是非、術後の経過をこちらからお知らせください

尿もれの話
私の友人が手術後、まったく排尿コントロールができず全て漏れる。尿もれパッドでは間に合わないため、かぶせるタイプの採尿器を身につけ仕事をされていました、確か3ヶ月でもじっとしている時以外は漏れ、一生治らないのかとあきらめかけていたが、半年ほど経過したら尿もれが治まってきて、ほぼ普通に生活できるようになったと聞きました。
 
失った勃起機能がなんとかならないのか?
これも友人が次のように担当医に尋ねました。勃起神経を切除した場合でも、時間の経過とともに勃起機能が復活する方がいると聞きます、私の場合はその可能性はありますか?。また薬を使ってリハビリを行うことが機能回復に有利に働くと聞きますが、私もそれを試すことができますか、というようなことを聞いたそうです。医師の答えは次の通り。
 
拡大前立腺摘出術により、神経もきちんと切除しましたから、復活することはまずありません。お望みであればシアリスを処方しますので試してみてください。復活は無理だとは思いますが・・・。
 
結果は無理であったとのことです、担当医は手術のベテランで根治性向上に対する研究熱心な医師です、まあこの言葉通りでしょう。一方「時間の経過とともに勃起機能が復活する方がいる」というのも事実であると思いますから、この場合は神経の一部の取り残しがあり、時間の経過とともに神経がある程度再生した、ということかもしれません。
しかし「勃起機能が復活する方がいる」という方がいるのですから、より積極的に神経を再生するための手術というのがあってもいいように思いますが、そのへんの事情に詳しい医師の方はいらっしゃいませんか?

ichi

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全摘後PSA再発│岩手県立中央病院 及川

前立腺がん治療を経験された方の体験談 岩手、及川 さん

がんが見つかったきっかけは?、
また、どんな治療を勧められましたか?

癌発見のきっかけは市が実施している前立腺癌検診、PSAは43.8。
触診と生検後、前立腺癌と確定宣告されて、手術対応できる病院を紹介され、各種検査を経て全摘手術を勧められ、同意した。

 PSA:43.8
 グリソンスコア:9
 T分類:T3a
 診断時年齢: 57 歳
 触 診: 異常はありましたか? 触診で右側が固いと診断された。

あなたは、どの治療を選びましたか?

全摘出手術
H24. 5月:岩手県立中央病院で全摘出手術。PSAは0.126に。
H24.10月:PSA0.692に上昇し再発を告知される。
 リュープリンのホルモン療法開始、PSA0.131に。
H25. 5月:PSA0.179に上昇カソデックス服用開始。

救済放射線外照射治療
H25.5月:PSA0.286に上昇、放射線療法開始。12月まで35回、総線量65.6Gy。
H26. 1月:PSA0.071に。
H27.4月:PSA0.226に上昇、カソデックスを中止、オダインに切換え、PSAは0.1台推移。
H27.8月:PSA0.273に上昇。オダイン中止、タキソテール点滴開始、H29.1月まで11回。

CRPC治療薬
H29.3月:ザイティガ服用開始。PSA0.008をキープ、同10月ザイティガ中止。

抗がん剤による治療
H30.4月:PSA0.024。同5月、PSA0.041に上昇中、次回を診てタキソテール点滴再開予定。

治療後の経過、感想など自由にお書きください

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

手術の説明時に勃起神経を切る説明があり、術後は男性機能なし。


岩手、及川

及川さん、インタビューへの回答 ありがとうございます。
一部経過に記述を追加させていただきました、ご了承ください。
あとで私のコメントをここに記入させていただきます。

茨城筑波大 全摘から2年半で復活、65歳

前立腺がん治療を経験された方の体験談 古河市 Tさん

がんが見つかったきっかけは何でしょう

健康には普段から気をつけています。毎年人間ドックを受けていますが2012年秋の検診でPSAが5を超えていることがわかり再検査を勧められました。

そこでS市のJ医科大で精密検査を受けたところ、やはりPSAは5.6と基準値の4よりも高いことから生検を勧められ、その年の11月に2泊3日で生検を受けました。そして生検の結果がわかる日、診察室で医師の口から「残念でした前立腺癌です」という言葉で告知を受けました。前立腺癌って言われただけでもショックなのに、どうして「残念でした」がつくのか、余計だろうと思いました。

検査結果
PSA: 5.6
グリソンスコア: 7
陽性率: 
触 診: 
年 齢:65歳
リスク分類: 中間リスク

どんな治療を勧められましたか?

癌と診断されたあとの診察で、残念でしたの医師から「手術にしますかー、放射線にしますかー」と聞かれたのですが。その聞き方が「他人事」というか何か事務的な感じで、患者の気持ちをまったく考えていないような口調でした。これでは信頼するどころか、この病院でちゃんとした治療が受けられるのかどうかさえ不安になりました。J医科大は非常に優秀な学生が集まる大学として知られており、この地域では一番信頼できる病院だと思って診察を受けましたが、こんな残念な医師がいるようではダメ、他の病院で治療することにしました。

あなたが選んだ治療法は?

そこで、いっそ陽子線治療が良いのではないかと考え、筑波大学付属病院で診察を受けました。しかし筑波では、あなたの進行度で陽子線治療を受けるには先行してホルモン療法が3ヶ月間必要と言われました。しかし私はホルモン治療を受けるのがいやだったので陽子線治療はあきらめることにしました。
付属病院では、もう1つの選択肢の全摘手術を提案され、詳しい話を聞いたあと全摘手術を受ける決心をしました。

治療法:全摘手術(開放)
    神経温存
術後PSA:0.007 安定
医療機関:筑波大学付属病院
手 術:2013年3月

その治療法に決めた一番の理由は何でしょう

陽子線治療は男性機能を温存できると聞いていたので、本当は陽子線治療を受けたかったのです。しかし事前に受けるホルモン療法の副作用で男性機能を失うのではないかと不安でした。担当医師は若い先生でしたが、説明が丁寧かつ熱心であり、全摘手術でも勃起神経を温存できる見通しである、と言っていただいたことから任せてみようという気になりました。

あなたからみなさんに伝えたいこと

手術の結果、全摘手術にはつきものの尿漏れも、私の場合は早期にほぼなくなり現在の生活に支障は出ていません。たまにくしゃみをした時などに少し漏れる感じがするくらいです。手術後のPSAも低い値で安定していますから良い医師に恵まれたと感謝しています。

男性機能の件では、「少なくとも片方の勃起神経は温存できる見通しである」ということで手術を受けましたが、幸いにも手術後「両方の勃起神経を温存できましたよ」とそっと聞かされた時にはとても嬉しかったのです。

術後まもなくEDを防ぐためシアリスを処方され、なんとリハビリとして放出することを医師に勧められていました。しかし試してみると何も出ないので驚きました。
事前の医師の説明で「精子は出なくなる」とは聞いていましたが、それはパイプカットをした方と同様に射精はできるが、その中に精子はない、ということだと思っていたのです。それがそうではなく出るものが出ないとわかりショックを受けました。

もう自分は普通の男に出来ることが出来ないんだ、という悔しさを感じました。もし術後のそんな状況を事前にわかっていたなら、この手術を受けていたかどうかわかりません。それでも最近はリハビリの効果もあってか、シアリスなしに朝や夜でも元気になっていることがあります、試しに放出してみると(実際には放出されるものはほとんど・・・ですが)不思議なことに以前のような射精感もあるのです。

古河市 T


 このページは直接インタビューしたものを、私が書き起こして掲載したものです
男性機能の件は答えにくかったと思いますが、ちゃんと話をしていただきありがとうございます。このへんのことは、あまりネットに掲載されていないことなのですが、私自身は治療法を選択する上でも重要なことと思っています。
 
精液のほとんどは前立腺と精嚢で作られますが、全摘手術ではその前立腺と精嚢を摘出します、精子を作る睾丸はそのままですがその量は精液の1割にも満たない量で、しかも前立腺と精嚢を摘出後、膀胱と尿道を直接吻合するため、その出口もないのです。
医師はこれらのことをあたりまえのように思っていますから、手術をすれば「精子は出なくなる」という説明で患者も同じように理解するだろうと思ったのかもしれません、しかしそれは医師の思いこみでしょう。術前の医師からの説明がうまく伝わっていなかったのは非常に残念ですが、勃起神経を温存、全摘手術後のPSAの値も安定しているとのことですから、手術自体は良い結果を出していると思います。
Tさん、詳しい話をしていただき、ありがとうございます。

参照
筑波大学附属病院|腎泌尿器外科