小線源単独│東京医療センター 東京 K.

小線源単独療法の体験談 かーすけさん

お住まいの地域:東京都

治療を受けるまでの経緯は?

 自治体の健康診断でPSAが5.09で要検査となり、近所の総合病院を受診。MRIでの所見では、がんと思われる怪しいところはなかったものの、医師の「若いので念のため、生検しましょう」との言葉で生検。

その結果、グリソンスコアがGS=4+3の前立腺がんと診断が確定(その病院は病理検査を外部機関に委託)。泌尿器科の長が、東京医療センターの非常勤医師であり、同センターへの紹介状をいただいた。

 東京医療センターの初診時には、紹介状と病理データを見ていただいた段階では、小線源と外部照射の併用になる旨の診断だった。生検プレパラートを同センターで再検査した結果、再評価されて グリソンスコアはGS=3+3に変更

2019年9月に同センターで小線源単独の治療。この当時は、東京医療センターではGSが7の中間リスクだと小線源と外部照射の併用になるとのこと。今も、そうであるか否かは分かりません。

 治療前PSA:5.09
 グリソンスコア:3+3(再評価)
 陽性率: 33.3%(生検 12本中陽性 4本)
  ※生検時の感触(?)で標準10本から左葉に2本追加、
 実質は20%
 T分類:T2a
 診断時年齢: 57歳
 触診の結果は?:触診はありませんでした
 治療年: 2019年

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

私のような低リスクの方であれば、どの治療方法(全摘手術 or 放射線)でも根治可能だと思います。

ご存じの通り、前立腺がんには沢山の治療方法があり、患者さんの置かれた生活環境、そして病状によって最適な治療方法は変わってくるでしょう。

QOLを考えると、私の場合、前立腺がんの知識が何もない状態で、たまたま受診した医師が推薦してくれた、東京医療センターの小線源を結果的に選択して本当によかったと実感しています。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

PSAの推移は以下の通りです。

2018/11/30 5.09 自治体の健康診断
2019/1/18 5.15 地元の総合病院を受診
2019年2 月 生検でGS=4+3
2019/4/3  4.48 東京医療センター初診
2019/8/28 5.83 小線源手術に向けてプレプラン
2019/10/30 2.67 術後1カ月診断
2019/12/25 0.88 術後3カ月診断
2020/3/18 0.65 術後6カ月診断
2020/6/17 0.50 術後9カ月診断
2020/9/30 0.76 術後12カ月診断(PSAバウンス?)
2020/12/23 0.71 術後15カ月診断
2021/3/23 0.51 術後18カ月診断
2021/6/15 0.53 術後21カ月診断
2021/9/28 0.34 術後24カ月診断

男性機能は弱くなったものの、まだ大丈夫です。年相応かな。

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

私は 「はい、この治療を選びます」と答えた。


かーすけ

かーすけさん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
こちらの都合で掲載がたいへん遅くなっていまい、申し訳ありません。PSAの推移を見る限り順調のようですね。小線源治療数が日本でトップの医療センターですが、体験談をお寄せいただくことは少ないのです、ありがとうございます。

トリモダリティ│東京医療センター 長野 M.S

トリモダリティ療法の体験談 長野県 M.Sさん

お住まいの地域:長野県

治療を受けるまでの経緯は?

結婚を機に総合病院で初めて人間ドッグをしました。 PSAが21.5と高く、すぐに泌尿器科で診察がありました。MRI、その後生検を行い前立腺癌と確定しました。地元の病院と連携がある愛知県の病院を紹介され受診、手術を勧められました。自分で治療方法を調べた中で、手術には抵抗があり納得できなかったこともあり、受診予約をキャンセルしてネットや本で勉強し直して約2か月悩みました。結果、東京医療センターで治療を受けました。

 PSA:21.5
 グリソンスコア:7(3+4)
 陽性率:100 %(生検 14本中陽性 14本)
 T分類:T2c~T3aN0M0
 診断時年齢: 54歳
 触診の結果は?:硬い

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

入院期間が短く、重大な副作用もなく、治療前とほとんど変わらず過ごせています。退院して1か月以上経過後、放射線外照射が始まりました。連日の通院ですが、地元の病院で行ってくれるため通院時間は短くて済みます。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

癌と判明した同じ時期に妻が妊娠しました。妻と我が子のために絶対完治する決意で治療方法を模索し、管理者様(ichi様)、医師の友人、いろいろと相談しました。小線源を行い赤ちゃんとの接し方に不安がありましたが、鉛入りパンツ装着で大丈夫と放射線科の先生から言われました。娘と接する時は装着してミルクをあげたり、おむつ替えをしています。
東京医療センターへの通院は5時間以上かかります。最初に紹介された愛知県の病院は小線源療法、ダヴィンチ手術も行っていて通院時間は2時間です。自分は自営業で仕事を休みにくく地元に近い病院が都合がいいと考えていました。しかし子供の将来のために、後20年以上元気に過ごしたい。そのためには今の仕事を休んでも自分の納得した治療法をしようと地元から離れていますが東京医療センターでお世話になりました。

もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選ぶかと問われたが、
私は 「現時点ではなんともいえない」と答えた。


長野県 M.S

長野県 M.Sさん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。

小線源単独│東京医療センター 埼玉 ken

前立腺がん治療を経験された方の体験談 埼玉、ken さん

がんが見つかったきっかけは?

・人間ドックでPSAを初めて検査した結果、7.1と再検指示があった。
・その後、近隣の市営総合病院で血液、触診、MRI等の検査を行ったが、MRIで影があるということで、生検に進み、結果、12本中1本で陽性。限局性の前立腺がんとの診断。
・小線源治療を選択し、東京医療センターに紹介依頼。5月に小線源単独手術。現在、経過観察中。

 PSA:7.1
 グリソンスコア:3+3=6
 陽性率:8%(生検12本中陽性1本)
 T分類:T1C
 診断時年齢:55歳
 触 診: 異常はありましたか?⇒なし

あなたは、どの治療を選びましたか?

・PSA、グリソンスコア、陽性率から低リスクという診断であり、治療の選択にあたっては、監視療法、切除手術、放射線治療、ホルモン療法という選択肢とメリット、デメリットを提示された。また、すぐにどうこうという話でもないので、ゆっくり考えて良いという話であった。

・事前に当サイトをはじめとするネット情報、その他で勉強しており、小線源に傾いていたが、会社の診療医(そこそこ偉い医者で医療相談に乗ってくれる)に相談したところ、「診断結果からは自分であれば小線源治療を勧める。切除手術も良いが、手術の侵襲度合、副作用は小線源より大きい。監視療法は年齢から積極的治療に移行する可能性が大きい。ホルモンは消極的治療だし、費用も高い。」というかなり明確なアドバイスをもらったので、小線源治療を選択。
・治療実績の非常に多い東京医療センターに紹介してもらい、小線源単独手術を実施。

治療後の経過、感想など自由にお書きください

差し支えなければ、
男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

・手術自体は生検と同じレベルで大きな問題はなかった。
・これまで2回のチェックを受け、PSAは3.8⇒2.1と低下。ただ、当面下がることより、5年後、10年後がどうかがポイントと言われている。
・切迫尿等、排尿関係の副作用を心配していたが、手術前と「なんとなく違うな」という違和感はあるものの、生活に支障の出るような問題は生じていない。
・まだ術後半年未満なので何とも言えないが、入院期間の短さや副作用の少なさからは、良い選択だったと思っている。
・男性機能は、機能は維持されているが、勃起能力の弱体化、精液の減少等、相当減退した。(精液については、ユリーフの服用をやめるまでは出なかった)


埼玉、ken

国立病院機構 東京医療センター 公式サイト – 泌尿器科

小線源療法が国内で開始された当初は、この治療はPSAおよびグリソンスコアが低い低リスクや中間リスク症例のみが治療対象と考えられていましたが、長期のデータでは高リスク症例においても良好な成績が得られており、小線源療法が高リスク症例においても有効な治療法であることがわかってきました。
国立病院機構 東京医療センター 公式サイト – 泌尿器科

インタビューへの回答 ありがとうございます
癌と言われたときは、もはやこれまでか、と思いましたが、
前立腺癌は、治療の選択を慎重にすれば,元気で生きられる、これをみなさんに伝えたかったのです、じじ..じぇんじぇんがんへの投稿ありがとうございました。

 

 

 

 

 

小線源+外照射│東京医療センター 渕浪

前立腺がん治療を経験された方の体験談 渕浪敏明 さん

 初めまして、千葉県君津市在住の渕浪敏明と申します。1950年生まれ、現在67歳です。2015年末(12月28日)に初期の前立腺ガンが発見され、現在、東京の東京医療センターに通って、放射線治療後の経過観察中です。

 実際の治療は2016年5月半ばに3泊4日の入院で、小線源内部照射を、7月、8月の5週間入院して、放射線外部照射の治療を行いました。
詳しい経過は、おってゆっくり説明させていただきますが、まずは、簡単に自己紹介をさせてください。

 私は岡山県備前市に生まれ、高校は岡山市、大学は京都市で過ごし、就職は新日鉄で、主に工場の制御用コンピュータの開発に従事していました。転勤も何回かあり、君津から北九州、君津、山口県光、君津と移動し、ある事情で49才のときに、新日鉄を中途退社しました。以後は個人事業主として、個別のソフト開発の仕事をしてきました。

 60才頃になり、林住期(定年退職後の人生)をいかに生きるかを、模索しておりました。趣味は読書、将棋、プロ野球のホークス応援といったところでしょうか。最初、自分の林住期プロジェクトとして「将棋ファン拡大プロジェクト」に挑戦しましたが、どうもうまくいかず、次に「読書ファン拡大プロジェクト」にも挑戦しましたが、これもうまくいかない。そういったところで、私が前立腺ガンになったのです。

 すぐに前立腺ガンの話に入る前に、それまでの私の主要な病歴をご紹介したいと思います。11年前に急性膵炎で緊急入院し、一時命も危ないときがありました。最初の2週間ぐらいは、非常に痛みが強く痛み止め注射もほとんど利かず、苦しかったです。原因はハッキリしませんが、私の膵臓には膵石が多くあり、正式病名は「慢性膵炎の急性増悪」というものです。
 7年前には、胆のうの石と膵臓の石が飛び出て、詰まり、腹痛を起こして合計6回も入院しました。3回が胆のう、1回が膵臓、5回目は胆のう除去手術(開腹)、6回目は外部衝撃波で膵臓の石を砕いて除去しようとしましたが、私の石(意志???)が固くて、先生がアキラメ、先生からは「渕浪さん、膵臓の石はそーっと墓場まで持って行ってください」と言われております。この6回の入院中の主治医が君津中央病院の藤本先生で、非常に信頼でき、尊敬もしております。退院前日には、今回の処置の経過を詳しく説明してくださり、私からの質問にも丁寧にお答えくださいます。私は、この先生に私の消化器をあずけようと思いました。

がんが見つかったきっかけは?、また、どんな治療を勧められましたか?

 では、本題の前立腺ガンのお話にいきましょう。
2006年君津市のPSA検査で2.77となり、君津中央病院泌尿器科で検査し、エコーで問題なしと判断される。2010年、PSA=6.299、 2011年、PSA=7.201、9.9 となったが、医師は前立腺肥大があるのでこの程度は問題ないだろう、定期的にPSA検査し、10を大きく超えたときに受診しなさい、と言われた。<これは、今から考えると問題で、ここで少なくとも針生検すべきだったと思われる>
 以後、消化器で半年毎に血液検査でPSAを測定していたが、2014年にPSA=13.45となり、藤本先生から泌尿器へ行くよう指示される。自分の怠慢で泌尿器にいかず、2015年にPSA=18.4となり、あわてて泌尿器へ。針生検を勧められるが、どの病院にするか迷っていると3ヵ月後にPSA再検査して決めることになった。またPSA=19.3なので、千葉大学病院で針生検することにした。

 千葉大学病院では、触診とエコー検査、MRI検査を実施し、PSA=15.54。2015年12月11日から1泊2日で針生検。12月28日に結果を聞きにいくと、8箇所中1箇所でガン発見、グリソンスコアは3+3=6、RIとCTで外部転移は無し。

 これ以降は、約2週間で治療方針を決めるまでの、猛勉強をドキュメンタリー風に記述する。

ガン告知されたとき、私の場合は、ショックを感じる暇もないほど、スイッチが入りましたね。これは、一大事だ。ここで選択を誤ると、命も危ない。(息子?の命も危ない(笑))

年末の12月28日にガンを告知され、1月14日までに、方針を決めなければいけませんでした。もし、主治医がヤブで、僕が勉強不十分だったら、主治医のイイナリになり、一生後悔をするかもしれない。2週間、猛勉強しましたね。こんなに必死になったのは、生まれて初めてです。インターネットで調べまくり、本も読みまくり。

それで、僕のような初期の前立腺内にとどまっている前立腺ガンには、前立腺内に小さな放射線を埋め込む小線源内部照射が一番いいとわかりました。これは、ヨウ素を埋め込むのですが、放射線の到達距離が5mmまでと、外部に弊害を与えず、かつ前立腺内の局所ガンは壊滅させる、優れものなんです。
ただ、この治療を正確確実に出来る病院は、全国でも数少なく、関東では、東京医療センターと調べつくしました。

千葉大学病院に通っていたのですが、2016年1月14日いよいよ治療方針を決める日です。先生から一通り説明をうけたあと、すぐに、小線源内部照射がいいのですが、 と言うと、先生は、では、うちには小線源内部照射のA先生がいるから、来週診察してもらいますかね。
すかさず、こちらの病院の小線源内部照射の実績はどの位ですか?と聞きました(非常に少ないと、事前に調べつくしていたので)。先生は(予想通り、)非常に少ないです、と答えられました。う~ん、という顔をすると、 治療実績が多い病院となると、都心までいかないとないですが、それには、全然かまいません、と答えると、どこかご希望の病院はありますか?と聞かれたので、すかさず東京医療センターがいいです。そこまでお調べなら、すぐに紹介状を書きましょう、来週取りにきてください。

以上が、主な顛末です。何事も準備が大事ですよね、なにせ自分の命がかかっているのですから。
自分の命は自分で守る、、、これが鉄則です。大学受験時代の10倍も必死で勉強しました。
今まで、だらだらと生きてきたので、久しぶりに大学受験時代を思い出しました。また、まだまだやればできるじゃない、と自信も深めました。

このようにスムーズに短期間で方針が決定できたのも、腺友倶楽部の諸先輩の皆さんの有益なアドバイスがあったからだということは、いくら強調してもし過ぎるものではありません。

東京医療センターの斉藤史郎先生の診察を受け、内部照射+外部照射となる。2016年2月3日には静脈性腎盂造影(IVP)検査と前立腺超音波検査を受けました。

今回、自分が前立腺ガンになってみて一番感じたっことは、私の場合、タマタマ早期に腺友倶楽部を発見し、相談できたからいいようなものの、パソコンが使えないなど情報格差のあるシニア層の人達にとって、有益な情報の入手が簡単ではないように思う。そういう場合、医師のいいなりになって、不本意な選択をしたと、後で後悔することもあるのではないか? そのような人達をこの素晴らしい腺友倶楽部に道案内するような仕組みがうまく、できないものか。前立腺ガンだけでなく、他の病気でも、同じことである。医療分野に限定しなくても、いろんなニーズとシーズを結びつける道案内人(ブリッジ役)の必要性が、これからの情報時代、より大きくなってきたと感じる今日この頃である。このあたりの貢献に一役かうような林住期のプロジェクトを、今模索中です。

 PSA:15.54
 グリソンスコア:3+3=6
 陽性率: 12.5%(生検 8本中陽性 1本)
 T分類:
 診断時年齢: 65歳
 触 診: 異常はありましたか?特になし

あなたは、どの治療を選びましたか?

東京医療センターの斉藤史郎先生。
小線源+IMRT。
患者情報のアドバイスと、インターネットと本の勉強より決定。

治療後の経過、感想など自由にお書きください

PSAは徐々に下がってきている。
2015/11/16 15.54
2016/1/27 29
2016/3/30 3.16
2016/8/31 3.31
2016/11/2 4.21
2017/4/19 1.83
2017/7/12 1.69

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

男性機能は、射精が全くできなくなった。快感が途中で中断して、不満足。


渕浪敏明

インタビューへの回答 ありがとうございます
PSAが上昇した時、どのくらいの値で生検を受けるのを勧められるかは、担当医によって随分違いますね、渕浪さんの場合は結果的にPSA18.4まで待つことになってしまいました。それでも生検時のPSAは15.54、陽性コア数 8本中 1本、グリソンスコア6ですから、初期で見つかって幸いでした。
癌と言われた時、医師の言葉を絶対だと思わずに、自分自身でも治療法を探すことが肝心だと思いますが、それがなかなかに難しいですね。
渕浪さんは、癌だけでなく、さまざまなことにアクティブに取り組まれています。フェイスブックでは公開グループ「雑談未来カフェ」の管理人をされているとのことです。