小線源療法+外照射|滋賀医大 東京T.I

小線源療法+外照射の体験談 東京T.Iさん

お住まいの地域:東京都

治療を受けるまでの経緯は?


治療を受けるまでの経緯 当時50歳
もともと慢性前立腺炎で2013年から東京のT医大(東京医大)に通っていて、セルニルトンなどを処方されていた。そこころはpsa0.9程度で問題もなし(触診ではややむくみが指摘されていた)。その後定期的にセルニルトンの処方だけを受けていた。

2016年になかなか前立腺炎が改善しないので、あらためてpsaを測定したら2016年6月に3.3、17年4月に5.1と上昇していた。直腸診は所見なし、MRIでは若干怪しい影があるとのこと。4月に生検したところ12箇所中5箇所から前立腺癌が見つかり、グリソンスコアは4+4=8とされた。

東京医大では全摘手術を進められた。ダヴィンチを初期から導入している病院ですし、全摘で高名なドクターもいらっしゃった。また全摘の場合は万一再発しても救済放射線療法を受けられるということであった。しかし詳細検索するうちに、グリソン8以上の場合は、全摘手術では再発率がかなり高いことが分かる。また年齢を考えても尿漏れなどの後遺症は許容しがたいものもあった。

その後、腺友ネット、当サイト(じじ、じぇんじぇんがん)等を拝見。手術療法(ダヴィンチ、開腹手術)放射腺、小線源単独、トリモダリティ、陽子線・重量子線など、様々な治療法があり、選択の余地が多く一時はよくわからなくなった。しかし腺倶楽部の竹武内会長(ひげの父さん)と大阪で面談し滋賀医大をお勧めいただき、本サイトやいくつかの腺友ネットの書き込みも拝見し、当時滋賀医大の岡本先生に治療をお任せしたいと思った。

いろいろ調べると、
「高リスクでは全摘手術では、ダヴィンチなどの先進手術でも5年目で7割程度の再発とのデータもある。5年目で再発していなくても、5年少し過ぎて直ぐ再発する人もいる、など完治率が低い」「陽子線、重量子線は、がん細胞の破壊力は強いが、動きやすい前立腺に合わせるのがやや難しく、高リスクでは癌が被膜浸潤が進行している可能性が高いので、私の症状には合わない印象を受けた」・・ということで私は小線源+外部照射を滋賀医大で受けようと決心した。

その後、東京医大でも快く紹介状を書いて頂いた。そして、岡本先生にメール。有難いことに、すぐ返信があり、不安の中でも救われた気持ちになった。岡本先生、滋賀医大で再度診断をして頂いた。
2017年6月で初診時のPSAは5.1 、MRIはT2C、体積20.5cc、
滋賀医大での再評価はT2c、右3/6、左3/6、GS3+4、PSA6.18

岡本先生の印象はGS4+4とのこと。岡本先生からは小線源単独で97%完治。外部照射併用で100%完治と言われたため、迷わず外部照射併用を選択した。
10月に小線源を行った。その後暫く頭痛が続いたが、それ以外は問題なし。本治療を行ったことで、元々辛かった慢性前立腺炎も解消された。12月には外部照射治療を行った。私は東京在住だったが、滋賀医大に入院して放射線治療を受けた。

 治療前PSA:6.18
 グリソンスコア:8
 陽性率:6/12 %(生検 本中陽性 本)
 T分類:T2CN0M0
 診断時年齢:50 歳
 治療年: 2017年
 触診の結果は:ややむくんでいる

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

この5年間がん患者であることを基本的に忘れることができていることは、快く受け入れてくれた岡本先生はじめ、治療に携わっていただいた先生方&スタッフの皆様のおかげです。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

その後、psaは多少のバウンスを経由しながらも順調に下がっており、23年春段階で0.1を切る水準で推移している。晩期障害も基本的にありません。

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

「はい、この治療を選びます」


東京T.I

東京T.Iさん、投稿ありがとうございます。掲載がたいへん遅くなってしまいすいませんでした。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。

小線源療法+外照射|滋賀医大 兵庫TS

カテゴリー: 小線源療法+外照射

小線源療法+外照射の体験談 兵庫TSさん

お住まいの地域:兵庫県

治療を受けるまでの経緯は?

私は、前立腺肥大で泌尿器科にかかっており2019年頃からPSA値がじわじわと上昇し出しました。今年に入って2回検査を受けたところ4.08 , 4.06と基準値を少し超える程度でしたが、念のため6月3日に生検を受けました。

結果は6月14日に判明し12箇所中2箇所に早期発見ではありましたがハイリスクの前立腺癌と診断されました。
こちらの病院では全摘しか選択肢がなくハイリスクの場合、先に手術をした際は再発率が40%, ホルモン療法を1年続けてがん細胞を小さくしてから摘出した場合は25%との成績だそうで6月27日から投薬(ピカルタミド80 毎朝1錠)と月1の男性ホルモンを抑制する注射を始めました。

1年の猶予があったのでネットで調べ尽くしこちらのHPにたどり着きやはり一発勝負ということを強く認識しました。結果、小線源治療に決めましたが本命の岡本先生が係争中でしかも待機患者300人との情報を知り奈良か徳島の病院に照準を当てていましたがやはり岡本先生が気になり連絡先してみたところ2回目のメールでお返事をいただきました。
こんなに嬉しかったことはなかったです。
即、通院していた病院から生検等の資料をもらって4日後に滋賀医大に向かいました。
早期発見して頂いた最初の病院にも感謝しています。

 治療前PSA:4.08
 グリソンスコア:2箇所ハイリスク GS:4+4=8 占拠率40%、4+4=8 占拠率30% 
 陽性率: %(生検12本中陽性2本)
 T分類:
 診断時年齢:66歳
 触診の結果は?:しこり有り
 治療年: 2019 年

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

小線源治療は完璧でした。1時間足らずで71本挿入されました。前立腺癌は直腸との境目に浸潤する場合が多いらしく私の場合も例に漏れずこのケースでした。

小線源(放射性ヨウ素 I-125)から放射される放射線が周囲5mm以内なので癌に寄り添うように挿入する技術が必要なので術者の熟練した技術、もしくは天性の器用さが無いと良好な結果が出ないと思います。

しかしながら、裁判では大学側が(小線源は)誰がやっても同じ※1、結果は変わらないと証言したのは呆れてしまいました。素人でもわかる虚偽の発言には法廷でも失笑が漏れたように記憶しています。 事実を曲げてまで護りたいものが何なのか私には到底理解できません。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

お元気です〜 笑)
やはり全摘は、排尿の問題と完全に性機能が失われることとが要因でやめました。ホルモン療法は2ケ月(2回)最初の病院で受けましたが、男性ホルモンが減り活気がなくなったように覚えてます。

岡本先生の治療に代わってから即ホルモン注射をやめたのですが標準値に戻るのに1年半もかかるのですね! この判断も岡本先生に感謝しています。
小線源治療は、3日後には通常の生活に戻れて快適でしたが外部照射の影響が長引いてしまいました。元々前立腺肥大なのですがとにかくトイレが近く困ってしまいます。大きい方はようやく安定して来ました。
性機能はある意味以前よりお元気ではありますが射精感覚ないのでスッキリしませんが贅沢ですよね。・・・でも何か良策があれば教えてください。 汗)

最後にこの度の新型コロナ、遺伝子ワクチン騒動ではっきりしたように厚労省の指針は、支配層の思惑通りで国民の健康とはかけ離れている場合が多々あります。
治療法及びドクターは、自分で選ぶ時代かと痛感している次第です。

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

「はい、この治療を選びます」


兵庫TS

兵庫TSさん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。

※1 小線源は誰がやっても同じ の補足

これは、全く未経験の医師が小線源治療を行う場合、それを患者に伝える告知義務がある、とした患者側の主張に対して、病院側の証人(放射線治療医)が証言した言葉で、未経験の医師でも治療に問題は起きないと主張したかったようだ。
私の記憶では、少なくとも一般的な小線源治療において、全く未経験の医師が行ったとしても問題はない・・というような内容だったと思う。
「少なくとも一般的な小線源治療において」と限定して→ 問題は起きない としているが、これはおおむね正しい。
治療そのものはシードを留置するだけであるから、その精度が悪くても直ちに命にかかわることはない。また治療の根治性もかなりの時間が経過しないと判明しないし、そもそも病院は高い根治性を保障しているわけではない。治療内容が妥当であるかどうかの検証はもともと困難なのである。
 
しかしながら、患者の治療に対する一番の期待は 高い根治性である。
「少なくとも一般的な小線源治療」などというものであれば、誰も滋賀に足を運ばないのである。
少しでも良い治療成績を患者が期待しているのに、それに応えられない治療とわかっていながら、平然とそれを提供するのは患者に対する背信行為であることは明らかであり、いったい誰のために医療を提供しようとしているのか疑問である。おそらく病院側になんらかの利益があるからで、まさに病んでいるとしか言いようがない。

小線源治療+外照射│滋賀医大 O

前立腺がん治療を経験された方の体験談 Oさん

がんが見つかったきっかけは?

PSAは10年前より穏やかな上昇傾向にあり4.0を超えたあたりと、6.0を超えたあたりで産業医指定の開業医の泌尿器科へ行き、国立病院へ紹介されMRI等の精密検査結果は何れも異常なし。
その後も緩やかな上昇傾向のまま、2018年に8.0を超えた段階で再び産業医の指示で開業医の泌尿器科へ行き、国立病院へ紹介され精密検査結果はやはり異常なし。
ここで白黒つけましょうということになり生検を実施したところ「癌」との告知。
2015年STAGEⅣの大腸癌をやっていることもあり、何故自分ばかり、、と一人で泣きましたが、ひとしきりしたところでサバイバルモードに切り替わったのでしょう、骨シンチ検査を受け結果が出るまでの1週間は仕事もせずにネットで情報収集。結果、滋賀医科大学の岡本先生に辿り着き、メールで診察予約をするまでに至りました。

前立腺癌は治療法が多様であるため、癌患者がしっかりと現状を把握し、治療方法を自ら選択し、病院あるいは医師を自分で選ばなければなりません。
骨シンチ検査の結果訊くと同時に治療法を提示されました。
「PSA=9.0、GS=8の高リスク癌、転移は無く前立腺に限局、ステージB、以上より外部放射線か前立腺全摘出のどちらかになりますが、ダヴィンチによる全摘出で綺麗さっぱりするほうが良いでしょう。」と言われたところで滋賀医科大学付属病院の岡本先生宛てに紹介状をと切り出したところ、快諾して頂くとともに主治医の緊張した顔が緩んだように見えました。

 PSA:9
 グリソンスコア:9
 陽性率: 25%(生検12本中陽性3本)
 T分類:
 診断時年齢:62歳
 触 診: 異常はあませんでした

あなたは、どの治療を選びましたか?

その後、無事に滋賀医科大学付属病院を訪ね、岡本先生の見立てによりGSは8⇒9へUP、「高リスク癌ではあるがトリモダリティまではしなくて良い、小線源による内部照射に加えて外部照射治療で完治します」と言われほっとする。
2019年1月に小線源治療実施、あとは2月末から5週間の外部照射を待っている状況です。(2019/01/24現)

治療後の経過、感想など自由にお書きください

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?

小線源治療は皆さんが書いておられるように、治療後から明くる朝までの「頭をあげてはいけない」状態が苦痛でした。
湿布や腰枕を用意していましたが、用意して正解でした。
下半身麻酔が解け始め、足を動かしてみたり腰を捻ってみたり、寝返りを繰り返し、明け方には少し眠ったと思います。

副作用は当初の血尿、頻尿がありますが区切り区切りでトイレに行っておけば問題無いようです。
外部放射線治療のほうが心配です。
皆さんのご経験を読むと結構な頻尿、排尿痛、頻便、排便痛等があるようですね。
私の場合、どの程度の照射になるか未だ聞いてませんが、心配ですね。

あんたしあわせ?
http://ochinta.cocolog-nifty.com/blog/

IWAO CHINTA OCHI
https://www.facebook.com/iwao.c.ochi

インタビューへの回答 ありがとうございます
あとで私のコメントをここに記入させていただきます。

小線源+外照射│東京医療センター 渕浪

前立腺がん治療を経験された方の体験談 渕浪敏明 さん

 初めまして、千葉県君津市在住の渕浪敏明と申します。1950年生まれ、現在67歳です。2015年末(12月28日)に初期の前立腺ガンが発見され、現在、東京の東京医療センターに通って、放射線治療後の経過観察中です。

 実際の治療は2016年5月半ばに3泊4日の入院で、小線源内部照射を、7月、8月の5週間入院して、放射線外部照射の治療を行いました。
詳しい経過は、おってゆっくり説明させていただきますが、まずは、簡単に自己紹介をさせてください。

 私は岡山県備前市に生まれ、高校は岡山市、大学は京都市で過ごし、就職は新日鉄で、主に工場の制御用コンピュータの開発に従事していました。転勤も何回かあり、君津から北九州、君津、山口県光、君津と移動し、ある事情で49才のときに、新日鉄を中途退社しました。以後は個人事業主として、個別のソフト開発の仕事をしてきました。

 60才頃になり、林住期(定年退職後の人生)をいかに生きるかを、模索しておりました。趣味は読書、将棋、プロ野球のホークス応援といったところでしょうか。最初、自分の林住期プロジェクトとして「将棋ファン拡大プロジェクト」に挑戦しましたが、どうもうまくいかず、次に「読書ファン拡大プロジェクト」にも挑戦しましたが、これもうまくいかない。そういったところで、私が前立腺ガンになったのです。

 すぐに前立腺ガンの話に入る前に、それまでの私の主要な病歴をご紹介したいと思います。11年前に急性膵炎で緊急入院し、一時命も危ないときがありました。最初の2週間ぐらいは、非常に痛みが強く痛み止め注射もほとんど利かず、苦しかったです。原因はハッキリしませんが、私の膵臓には膵石が多くあり、正式病名は「慢性膵炎の急性増悪」というものです。
 7年前には、胆のうの石と膵臓の石が飛び出て、詰まり、腹痛を起こして合計6回も入院しました。3回が胆のう、1回が膵臓、5回目は胆のう除去手術(開腹)、6回目は外部衝撃波で膵臓の石を砕いて除去しようとしましたが、私の石(意志???)が固くて、先生がアキラメ、先生からは「渕浪さん、膵臓の石はそーっと墓場まで持って行ってください」と言われております。この6回の入院中の主治医が君津中央病院の藤本先生で、非常に信頼でき、尊敬もしております。退院前日には、今回の処置の経過を詳しく説明してくださり、私からの質問にも丁寧にお答えくださいます。私は、この先生に私の消化器をあずけようと思いました。

がんが見つかったきっかけは?、また、どんな治療を勧められましたか?

 では、本題の前立腺ガンのお話にいきましょう。
2006年君津市のPSA検査で2.77となり、君津中央病院泌尿器科で検査し、エコーで問題なしと判断される。2010年、PSA=6.299、 2011年、PSA=7.201、9.9 となったが、医師は前立腺肥大があるのでこの程度は問題ないだろう、定期的にPSA検査し、10を大きく超えたときに受診しなさい、と言われた。<これは、今から考えると問題で、ここで少なくとも針生検すべきだったと思われる>
 以後、消化器で半年毎に血液検査でPSAを測定していたが、2014年にPSA=13.45となり、藤本先生から泌尿器へ行くよう指示される。自分の怠慢で泌尿器にいかず、2015年にPSA=18.4となり、あわてて泌尿器へ。針生検を勧められるが、どの病院にするか迷っていると3ヵ月後にPSA再検査して決めることになった。またPSA=19.3なので、千葉大学病院で針生検することにした。

 千葉大学病院では、触診とエコー検査、MRI検査を実施し、PSA=15.54。2015年12月11日から1泊2日で針生検。12月28日に結果を聞きにいくと、8箇所中1箇所でガン発見、グリソンスコアは3+3=6、RIとCTで外部転移は無し。

 これ以降は、約2週間で治療方針を決めるまでの、猛勉強をドキュメンタリー風に記述する。

ガン告知されたとき、私の場合は、ショックを感じる暇もないほど、スイッチが入りましたね。これは、一大事だ。ここで選択を誤ると、命も危ない。(息子?の命も危ない(笑))

年末の12月28日にガンを告知され、1月14日までに、方針を決めなければいけませんでした。もし、主治医がヤブで、僕が勉強不十分だったら、主治医のイイナリになり、一生後悔をするかもしれない。2週間、猛勉強しましたね。こんなに必死になったのは、生まれて初めてです。インターネットで調べまくり、本も読みまくり。

それで、僕のような初期の前立腺内にとどまっている前立腺ガンには、前立腺内に小さな放射線を埋め込む小線源内部照射が一番いいとわかりました。これは、ヨウ素を埋め込むのですが、放射線の到達距離が5mmまでと、外部に弊害を与えず、かつ前立腺内の局所ガンは壊滅させる、優れものなんです。
ただ、この治療を正確確実に出来る病院は、全国でも数少なく、関東では、東京医療センターと調べつくしました。

千葉大学病院に通っていたのですが、2016年1月14日いよいよ治療方針を決める日です。先生から一通り説明をうけたあと、すぐに、小線源内部照射がいいのですが、 と言うと、先生は、では、うちには小線源内部照射のA先生がいるから、来週診察してもらいますかね。
すかさず、こちらの病院の小線源内部照射の実績はどの位ですか?と聞きました(非常に少ないと、事前に調べつくしていたので)。先生は(予想通り、)非常に少ないです、と答えられました。う~ん、という顔をすると、 治療実績が多い病院となると、都心までいかないとないですが、それには、全然かまいません、と答えると、どこかご希望の病院はありますか?と聞かれたので、すかさず東京医療センターがいいです。そこまでお調べなら、すぐに紹介状を書きましょう、来週取りにきてください。

以上が、主な顛末です。何事も準備が大事ですよね、なにせ自分の命がかかっているのですから。
自分の命は自分で守る、、、これが鉄則です。大学受験時代の10倍も必死で勉強しました。
今まで、だらだらと生きてきたので、久しぶりに大学受験時代を思い出しました。また、まだまだやればできるじゃない、と自信も深めました。

このようにスムーズに短期間で方針が決定できたのも、腺友倶楽部の諸先輩の皆さんの有益なアドバイスがあったからだということは、いくら強調してもし過ぎるものではありません。

東京医療センターの斉藤史郎先生の診察を受け、内部照射+外部照射となる。2016年2月3日には静脈性腎盂造影(IVP)検査と前立腺超音波検査を受けました。

今回、自分が前立腺ガンになってみて一番感じたっことは、私の場合、タマタマ早期に腺友倶楽部を発見し、相談できたからいいようなものの、パソコンが使えないなど情報格差のあるシニア層の人達にとって、有益な情報の入手が簡単ではないように思う。そういう場合、医師のいいなりになって、不本意な選択をしたと、後で後悔することもあるのではないか? そのような人達をこの素晴らしい腺友倶楽部に道案内するような仕組みがうまく、できないものか。前立腺ガンだけでなく、他の病気でも、同じことである。医療分野に限定しなくても、いろんなニーズとシーズを結びつける道案内人(ブリッジ役)の必要性が、これからの情報時代、より大きくなってきたと感じる今日この頃である。このあたりの貢献に一役かうような林住期のプロジェクトを、今模索中です。

 PSA:15.54
 グリソンスコア:3+3=6
 陽性率: 12.5%(生検 8本中陽性 1本)
 T分類:
 診断時年齢: 65歳
 触 診: 異常はありましたか?特になし

あなたは、どの治療を選びましたか?

東京医療センターの斉藤史郎先生。
小線源+IMRT。
患者情報のアドバイスと、インターネットと本の勉強より決定。

治療後の経過、感想など自由にお書きください

PSAは徐々に下がってきている。
2015/11/16 15.54
2016/1/27 29
2016/3/30 3.16
2016/8/31 3.31
2016/11/2 4.21
2017/4/19 1.83
2017/7/12 1.69

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

男性機能は、射精が全くできなくなった。快感が途中で中断して、不満足。


渕浪敏明

インタビューへの回答 ありがとうございます
PSAが上昇した時、どのくらいの値で生検を受けるのを勧められるかは、担当医によって随分違いますね、渕浪さんの場合は結果的にPSA18.4まで待つことになってしまいました。それでも生検時のPSAは15.54、陽性コア数 8本中 1本、グリソンスコア6ですから、初期で見つかって幸いでした。
癌と言われた時、医師の言葉を絶対だと思わずに、自分自身でも治療法を探すことが肝心だと思いますが、それがなかなかに難しいですね。
渕浪さんは、癌だけでなく、さまざまなことにアクティブに取り組まれています。フェイスブックでは公開グループ「雑談未来カフェ」の管理人をされているとのことです。

東京医療センター 外照射併用小線源

前立腺がん治療を経験された方の体験談 石さん

がんが見つかったきっかけは何でしょう

頻尿と尿が出にくいという症状が続いていたので、2014年の初めに地域の総合病院で診察を受けました。
触診では前立腺癌の疑いがあるとされました。その後生検を受けましたが、5本中1本が陽性とされ前立腺癌であると診断されました。その時のグリソンスコアは7でした。

どんな治療を勧められましたか?

担当医からは「手術は勧められません、放射線外照射が良いでしょう」と言われました。しかしこの総合病院にはその治療施設がないため、担当医の所属しているS市J医科大での外照射治療を希望しました。しかしそこでは半年待たないと治療を受けられない、ということもありとりあえず内分泌治療を開始しました。そして、そのまま内分泌治療を一年ほど続けていました。

外照射治療を積極的に受けようという気持ちがなかったのは、担当医師から前立腺癌は進行が遅いのでそのままでも10年は大丈夫・・というようなことをに言われたことと、もうひとつ・・。友人が進行した大腸がんの治療で外照射を受け重い障害が出たというのを知っていたので、私は外照射治療自体に不安を持ってたということもあります。

あなたが選んだ治療法は?

私は症状も軽く、薬も飲んでいたことからあまり積極的に治療をするということを考えていませんでした。しかし友人から勧められた本「前立腺ガン最善医療のすすめ」を読んだところ、外照射併用小線源という治療法があることを知り、積極的な治療を受けてみようという気になりました。本に紹介されていた東京医療センター 斉藤先生宛ての紹介状を持って診察を受けました。幸い小線源治療が適用できるとわかり治療をお願いしました。

治療法:外照射併用小線源治療
医療機関:東京医療センター

東京医療センターでは再度の生検とMRI検査があり、その後5月に小線源治療を受けました。小線源治療のプレプランは尿道カテーテルの挿入はなかったため楽でしたが、実際の小線源治療の時のカテーテルは苦痛でした。内分泌治療は小線源治療の時点で終わりになりました。小線源治療後の外照射は25回(1.8×25=45gy)です。東京医療センターと相談し、隣町の病院で外照射を受けました。

その治療法に決めた一番の理由は何でしょう

本の内容だけでなく、友人からも積極的な治療を勧められたことです。また、内分泌治療の影響で体重の増加、毛髪が増える、ホットフラッシュ、手の痛みなど一通りの症状が出ていました。手の痛みやホットフラッシュが内分泌治療の副作用によるものだと聞き、それをなくすためにも本格的な治療にを受け内分泌治療を終わりにしたいと考えました。

あなたからみなさんに伝えたいこと

小線源治療自体は苦痛もなく楽なものでした、しかしその前に行われる麻酔の体勢が上手くとれず痛かったのを覚えています。今月外照射が終わりましたが、その影響で頻尿になっています。また小便をがまんしている時に少し尿が漏れることがあります。(これは、治療前からも多少ありましたが・・)直腸の痛みや出血に関してはいまのところありません。全体的に考えてみるとこの治療を受けてよかったと思っています。

栃木 石さん74歳

このページは直接インタビューしたものを、私が書き起こして掲載したものです。ホットフラッシュや手の痛みが内分泌治療によるものだとはご存知なかったとのことでした。胸毛やすね毛は少なくなり髪の毛はふさふさ、肌つやもよくなるなどの変化に加え、治療前からの肥満傾向もさらに増しているとのことですが、内分泌治療が終わった現在、少しずつ以前の状態に戻ってゆくのでしょう。インタビューにお答えいただきありがとうございます。

参 照

国立病院機構 東京医療センター – 泌尿器科
高リスク前立腺がんでも根治が可能なトリモダリティ治療とは? | がんサポート