トリモダリティ|宇治病院 茨城 A.F

カテゴリー: トリモダリティ療法

トリモダリティ療法の体験談 茨城 A.Fさん

お住まいの地域:茨城県

治療を受けるまでの経緯は?

茨城県在住の年金生活者です。
2021年11月に受けた集団検診時にPSA 10.2となりました。
2022年1月に地元のA病院でPSA 10.5。その後MRI、生検と進み前立腺がんが確定。
骨シンチ検査での転移は見つからず、T2bN0M0でした。
地元の医師からは治療法を選ぶように言われましたが、私には選択のための知識がほとんど無く、放射線療法による血便のリスクを医師に聞いたことと、待合室でダビンチの写真を見たことで全摘手術に気持ちが傾き、一旦は手術をお願いしました。

ネット検索で少し知識が増え、グリソンスコア9の高リスクでは放射線療法のほうが治療成績が良いと思いましたが、放射線にもIMRT、陽子線などいくつも種類があり、ネット情報は溢れるほどあってなかなか独力で選べません。3月には重粒子線療法の紹介状を医師に頼みました。
重粒子線施設との電話相談により地元病院でのホルモン治療を3月中旬に始め、5月に重粒子線のB病院で診察を受けて秋の照射を予約し、提携病院で金マーカ挿入の依頼も済ませました。

ネットや本で更に知識が深まる中、膀胱内の尿量や腸のガス・蠕動などで体内を動く前立腺に対して、その内部から高線量を照射する小線源・トリモダリティ療法が優れていることを岡本先生の講演ユーチューブで知りました。
短い射程を持つ放射線源が標的の前立腺とともに動くことで、他臓器への照射を避けつつ再発防止に必要なレベルにまで線量を上げることが可能となる仕組みが分りやすく、卓越した技術力で優れた実績を残しておられることを理解しました。
重粒子線療法の治療成績に対する長期ホルモンの寄与や副作用、そして重粒子線の実際の精度は良く分からないままでしたが、何波も繰り返しているコロナ禍中での茨城から宇治までの遠距離通院に対するためらいや治療法の再変更への遠慮もあって迷いはより大きくなりました。

結局、自身のグリソン値では遠距離通院などの理由で躊躇している場合ではない、と考えるようになり6月11日に岡本先生にメールでお願いしたところ「宇治に来なさい」との返信をその日の内にいただき感謝しております。
同時期にS倶楽部のT理事長にもオンライン相談し、望みどおりに治療先を変更しても問題ないとのアドバイスを頂戴し、励まされました。

7月6日宇治病院の初診ではMRI、超音波、レントゲン、心電図などを一日の内に検査され、すぐにトリモダリティによる治療を決めていただきました。それを伝えると地元の医師やB病院の医師も治療先の変更を快く了承されました。

この時まで知識不足により暗中模索の状態で治療先に迷い、全摘手術⇒重粒子線照射⇒トリモダリティと各病院を右往左往して心理的なストレスが大きかったのですが、最終的には自分自身がベストと考える治療先に落ち着けたことで、治療はまだまだ先でしたが、前年末から半年余り心を覆っていた暗雲がようやく薄らぐのを感じました。

治療前PSA:10.5
 グリソンスコア:4+5=9
 陽性率: 33 %(生検 12本中陽性 4 本)
 T分類:T2bN0M0
 診断時年齢:71歳
 治療年: 2023 年
 触診の結果は?:実施せず

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

東京医療センターでIMRTによる外部照射を受け、2023年6月に終了しました。それからも平穏な日々が続いているのは岡本先生や医療センター放射線科のY部長、それぞれの看護師や放射線技師の方々、そして高品質のシードや装置を作られた人たちのおかげと感謝しています。
その一方で日本の小線源療法の実施件数が低下し続けていることを知り、残念に思っています。
将来何かの契機により、この優れた治療成績を持つシード療法が大きく発展することを切に望んでおります。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

2022年 7月 6日  京都、宇治病院で初診
   PSA 0.042ng/ml (テストステロン0.15ng/ml)
   ホルモン療法を同年3月から4か月間実施後、休薬開始
2022年 9月21日  PSA 0.027 (TEST 1.05)
2022年11月30日  PSA 1.24 (TEST 5.74ng/ml) ホルモン療法再開
2023年 2月24日  PSA 0.013 (TEST 0.15)
2023年 3月13日  小線源I125を前立腺に挿入。
   462MBq(11.0MBq X 45個)
2023年 4月13日  PSA 0.022 (TEST 0.19)
2023年 5月11日  東京医療センターで外部照射開始。(1.8Gy X 24回)
   小線源と合わせてBED220Gy
2023年 6月15日  外部照射終了
2023年 6月22日  PSA 0.012 (TEST 0.22)
2023年 8月17日  PSA 0.024 (TEST 0.16)
2023年11月14日  PSA 0.010 (TEST 3.88) テストステロン回復
2024年 1月30日  PSA 0.014 (TEST 3.12)
2024年 5月 8日  PSA 0.010 (TEST 3.34)
2024年 7月30日  PSA 0.011 治療後1年
2024年11月 5日  PSA 0.015 (TEST 3.90)
2025年 1月28日  PSA 0.014 (TEST 3.40)

思うことの多い日々でしたが、岡本先生にはご自身の生き方やいにしえの聖賢・哲人の言動を時おりご教示いただき、とても勇気づけられてきました。

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

「はい、この治療を選びます」


茨城 A.F

茨城 A.Fさん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。

トリモダリティ|宇治病院 大阪 OH

トリモダリティ療法の体験談 大阪 OHさん

お住まいの地域:大阪府

治療を受けるまでの経緯は?

2021年10月腎臓が急に痛くなりました、以前にもかかったことのある尿路結石だろうと思い水を大量に飲むと4日程で痛みはなくなりました。そのことを持病で長期にかかっている潰瘍性大腸炎の医師に話をするとMRIを撮って頂けました。そこで前立腺がんの疑いがあると診断されました。
– – – –
2021年10月 地元のA病院でPSA80その後MRI CT 骨シンチ 検査を行い転移はありませんでした。
2021年11月 PSAが高かったため生検し、前立腺がんが確定するとすぐにCAB療法を開始しました。
– – – –
その間ネット検索で岡本医師が素晴らしい成果を上げておられるのを知り、転移がないことを確認するとすぐに岡本医師にメールしました。すぐ岡本医師から返事をいただき2023年1月に診察を受けることになりました、当時の担当医は私が岡本医師の所に転院し小線源治療を受けたいと言いますと、非常に落胆した表情を見せられ「ダビンチ手術がいいと思うのだけれど」と言われましたが快く送り出して頂きました。

治療前PSA:80
 グリソンスコア:4+4>4+5
 陽性率:100  %(生検10 本中陽性10 本)
 T分類:T3bN0
 診断時年齢:63 歳
 治療年: 2022 年 8月
 触診の結果は?:岩の様に固い

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

がんは最初の治療にどんな治療法を選ぶかで人生が決まると言っても言い過ぎではありません。世界で最高の治療成績を上げておられる岡本医師が日本におられるのに、その素晴らしい治療法を知らずに”最先端治療だ、もし再発しても放射線治療が有る”と言う他の医師の甘い言葉につられダビンチ手術をして再発してしまっている人を一人でも少なくしたいと強く思います。

医師の言葉をうのみにせず自分で調べることがとても重要だと思いました。、再発すれば副作用のあるホルモン治療を一生続けることになります。そして数年でそのホルモン剤も効かなくなるホルモン剤が効かなくなると抗ガン剤になりますがそれも数年で効かなくなりますそれに耐えられますか、ダビンチ手術のPSA再発率を調べてみてください高リスクでは60%再発しています、中リスクでも30%は再発しています。

岡本医師はPSA100を超えている方やリンパ節転移している方も治しておられます諦めないで岡本医師に連絡してみてください,これほど素晴らしい治療成績を岡本医師が残しておられるのに、なぜ再発率の高いダビンチ手術が優先されるのかそれは診療報酬がダビンチ手術は非常に高いからではないかと勘ぐってしまいます。そして言い過ぎかもしれませんが再発すれば診療報酬の高額なホルモン剤や抗がん剤を生涯続けなければならなくなる、ネットでPSA非再発率で検索してみてください前立腺がんにダビンチ手術はありえないと思います。

現在の経過、伝えたいことなど


その間ネット検索で岡本医師が素晴らしい成果を上げておられるのを知り転移がないことを確認するとすぐに岡本医師にメールしました、すぐ岡本医師から返事をいただき2022年1月に診察を受けることになりました

2022年1月京都宇治病院にて初診
 超高リスク前立腺がんと診断されました
 PSA 0.527(ADT CAB療法開始後2か月)
 T3bN0 グリソンスコア 4+4>4+5  陽性率100%
2022年3月 PSA 0.073 ADT CAB療法4か月後休薬期間に入りました
2022年5月 PSA 0.317 2か月の休薬期間後ADT CAB療法再開しました
2022年7月 PSA 0.068 ADT CAB後最低値となりました。
2022年8月 密閉小線源前立腺永久挿入術
2022年9月 PSA 0.062
2022年10月 A病院にて外部照射25回
2022年12月 外部照射終了 
2022年12月 PSA 0.039
2023年2月 PSA 0.035
2023年2月 ビカルタミド最期となりました
2023年5月 PSA 0.063  TS 0.13
2023年8月 PSA 0.061  TS 0.24
2023年12月 PSA 0.373  TS 4.75
  10か月後男性ホルモン急回復しバウンスがおこりました
2024年4月 PSA 0.159  岡本先生より完治宣言して頂きました。
2024年6月 PSA 0.114
2024年9月 PSA 0.116  TS 5.3
2024年12月 PSA 0.113  TS 4.8

他の患者様の闘病記のPSAの推移非常に参考になり勇気ずけられましたこれから治療する方の参考になれば幸いです

岡本医師に出会っていなければ私は再発を繰り返し助かっていなかったと思います岡本医師には感謝の気持ちでいっぱいです。岡本医師の治療方法を世界中に広め誰もが受けれる治療法にすべきだと思います。

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

「はい、この治療を選びます」


大阪 OH

大阪 OHさん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。

トリモダリティ│滋賀医大 長野 M.T 

トリモダリティ療法の体験談 長野 M.Tさん

お住まいの地域:長野県

治療を受けるまでの経緯は?

2012年の検診でPSA10.76、泌尿器科で精密検査を受ける。しかし針生検は自己都合でパス。病院側としては受けさせたいようであった。
翌年の検診でPSA27.05、数字の高さにびっくりし、前立腺がん治療に関する情報を集めだした。当初、どの治療法も再発率が高く、術後の尿漏れも受け入れざるを得ないのかと暗澹たる気持ち。
何とかならないものかと更に情報を探した結果、藤野邦夫さんの書籍でトリモダリティ治療を知った。
一応、精密検査は前年と同じ泌尿器科で行い、針生検で前立腺がんが確定した。
地域の拠点病院を紹介されそこで受診したが外照射放射線治療を勧められた時点で、当時滋賀医大に居られた岡本医師への紹介状を作ってもらった。

 治療前PSA:26.9
 グリソンスコア:4+3
 陽性率:右6/10 左3/9
 T分類:T3a
 診断時年齢: 67歳
 触診の結果は?: やや右手前に結節触れる
 治療年: 2014 年

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

治療中の問題としては夜の頻尿が2・3回あった程度で、生活への支障は余りなく過ごせました。
治療後は、助かった、これで今までと変わらずに余生を楽しめる、趣味のスポーツをあきらめなくて済むと思いました。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

針生検を1年遅らせ怖い思いもしたが、この治療法を見付け非常に恵まれたと思います。
すでに治療後7年となりますが、尿漏れもなくジムで水泳を楽しむなど非常に快適な生活が送れています。
男性機能については勃起はありませんが、刺激により(年相応か?)弱いオーガズムは得られます。

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

私は 「はい、この治療を選びます」と答えた。


長野 M.T

長野 M.Tさん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。

実はM.Tさんは、ホームページをお持ちですので、紹介させていただきます。
信州のマサジロー | 前立腺がんトリモダリティ体験記
http://masajiro.starfree.jp/

もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。

トリモダリティ│滋賀医大 埼玉 H.U.

トリモダリティ療法の体験談 埼玉 H.U.さん

お住まいの地域:埼玉県

治療を受けるまでの経緯は?

元々40歳の時からPSAをチェックしていました。最初は0.6。
53才の時は1.5だったのが54才の時の検診に急に4.4に上がっていました。

そのため泌尿器科で精密検査となりましたが、MRIでは右に影が見つかり、しかもはみ出しあり。生検では12(+右2)本中 右の6+2本に腫瘍が確認されました。(一部は14mmとかなり大きいものです。)
しかも生検の時、担当医がPSAの値に比べて進行度合いが多き過ぎることから神経内分泌癌を疑ったようで、血液検査が追加されたというおまけ付きです。

ichiさんに連絡したのはこのときで、結果が出るまでの間恐怖が先行していたため、とにかく詳しい方からの神経内分泌癌の情報がほしかったためです。
数週間後、神経内分泌癌ではないことがわかり晴れ晴れしい気持ちになりました。
早速ichiさんに連絡をして”よかったです。普通の腺癌でした!”と伝えたところ”ガンで喜ぶ人は聞いたことがないよ”と大笑いされたことを覚えています。
最終的に治療は紆余曲折を経て滋賀医大の岡本医師によるトリモダリティ(小線源と外照射併用およびホルモン剤)を受けることができました。

 治療前PSA:4.4
 グリソンスコア:8(4+4)
 陽性率:60%(生検12+2本中 陽性 6+2本: 「+2」 というのは、MRIで右側に腫瘍があることがわかっていたので、右側のサンプリングが2本追加されており、その分です。)
 T分類:T3aN0M0(ただしその後他の医療機関での見立てではT3bN0M0です)
 診断時年齢:54歳
 触診の結果は?:硬節あり
 治療年: 2019年下半期

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

先に”普通の腺癌”と書きましたが、実は先生からは特殊なタイプであると伝えられています。
もともとPSAをあまり出さない上に、どうやら普通のタイプより転移しやすいものらしいのです。
そんなわけで気が気でない生活が続いていますが、その一方で数か月にわたる紆余曲折の末に岡本医師の治療にたどり着いているのでやり切った気持ちも強くあります。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

経過観察が始まったばかりなため状況は何とも言えませんが、頻尿等の後遺症とうまく付き合えるようになってきた感じです。
男性機能は少し残っている感じです。

新たにガンと診断された方はショックが大きいでしょうが、担当医師からの治療方針は鵜呑みにせずに最低でも1,2日時間をもらって自分には何が適しているか判断することをお勧めします。
実際自分は地元クリニックの担当医からはダビンチでの手術を強く勧められましたが他病院でのHDRを選び、そのHDRを受ける予定だった病院の担当医師からは”あなたのは手術したら再発するよ。クリニックの先生は手術したかっただけじゃない?” と言われています。

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

私は 「はい、この治療を選びます」と答えた。


埼玉 H.U.

埼玉 H.U.さん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。
普通、健康な方のPSAは2以下だとされています。集団検診などでのPSA基準値はその2倍の4ですから、この方のPSA値4.4は、そうたいしたことがないと思うのが普通です。
実際、その通りで、PSA値4.4では、担当医は生検を勧めないかもしれないし、たとえ癌であったとしても、初期であることがほとんどなのです。

そんな値であるのに、どうして「普通のタイプより転移しやすい腫瘍」、つまり高悪性度の癌が見つかってしまうのか、ということに驚かれたかもしれません。

この方はお父さんが前立腺がんに罹患されていたことから、早くからPSAの推移を気にされていました。
比較的低い値でPSAが推移した後、急に1.5から4.4に上昇しました。その期間はわずか16ヶ月であったとのこと。しかもこのときの年齢は54歳と若いのにである。これを危険な兆候と感じて即座に行動されたあなたの判断は正しい。

実は、前立腺がんと診断された患者さんのうち、PSAが1年で2倍以上となる方はそう多くはないのです。もしあなたが同じ傾向なら、これは重大な何かが起きていると考えるべきです。

しかし仮に1年でPSAが5から6に上昇したとしても、そう心配しなくても大丈夫。癌が見つかるかどうかのレベルであり、癌であったとしても、そう悪性度は高くないと推定できる。注意すべきはPSAの絶対値ではなく、直前のPSAの上昇率です。それが急であるほど要注意なのです

それでは1年でPSAが5から20に上昇したとしたら、それをどう考えたら良いのでしょう。
「高悪性度の癌」が隠れているかもしれないと不安になると思いますが、これほどまでに高い上昇をする方は、かなり例外的な患者さんで、めったにいません。(およそ、がんと診断された患者さん1000人中、数人いるかどうか、というレベルかもしれない)
これほど急に極端な上昇した場合は、癌という確率より「前立腺の炎症」による一時的な上昇である可能性が高いため、前立腺の炎症を抑える薬をしばらく服用してから再度PSAを測ることで、その切り分けができます。

1回のPSA値では、多くの場合情報不足です。複数回の定期的なPSAを観察することで、前立腺がんのリスクを推定することができます。

トリモダリティ│九州・戸畑共立 NH

トリモダリティ療法の体験談 福岡 N.Hさん

お住まいの地域:福岡県

治療を受けるまでの経緯は?

サラーリーマンを65歳まで勤め、現在は旅行やテニス、ゴルフを楽しんでいます。しかし心配ごとが1つ、2014年4月の人間ドックでPSA値が4.8となったことです。これ以降、福岡市の泌尿器科専門の大型病院(HS病院)で経過観察を続けていました。

その後PSA値はしだいに上昇し、2018年1月に8.11、6月でも8.18であっため、8月に前立腺生検を受けたところ9月にはがんと確定。病期は高リスク(Dアミコ分類)。パーティインノモグラムによると42%の限局率であると判明しました。

HS病院の主治医からは、ダビンチ手術か、ホルモン+重粒子照射を進められたものの、この医師には何か違和感を感じていたので、当初はロボット手術を九州で最初に始めた「福岡医療センター」にお願いしようと考えていました。しかし医療センターの治療成績に関する統計がリニューアルされていないことに疑問を感じ、色々な治療情報をインターネットで調べていたら「アメリカの前立腺がんの治療成績の比較統計」を探し出すことが出来ました。それによれば、小線源や外部放射線療法併用が高い治癒率であることを発見しました。

そこで私は、この放射線治療を受けることを決心しました。この時点でがんに対するストレスは50%位に減った。その後、じぇじぇさんのこのHPで滋賀医大の岡本先生を知ることが出来た。しかしメールでお願いするも、いろいろお忙しいのか返事がいただけなかったため、やむを得ず別の病院を調査したところ、自宅から近い北九州市戸畑区の戸畑共立病院に巡り合った。(この間1週間)

戸畑共立病院に決めた理由
1.九州山口で小線源治療数が最も多い。累計800件以上で山田部長先生が1人で治療している。(年間70~80件)
2.病院HPの前立腺がんの治療実績やコメントが詳しく文責山田陽司と署名入りであった。
3.前立腺がん治療は放射線に特化。サイバーナイフなど最先端の機器をいち早く導入。厚生省指定がん治療指定病院。
4.日本メジジックスのHPで全国8か所のトリモダリティの出来る病院と紹介されている。

そこで、がん告知の一週間後、HS病院に戸畑共立病院の山田先生宛に紹介状を書いて貰う。この時点でがんストレスは更に20%減った。

がん告知から1か月後、戸畑共立病院山田先生の診察を受ける。その際、高リスクなのでトリモダリティを依頼する。(今までの経緯と小線源130グレイ、外照射45グレイ、ホルモン6ヵ月などの希望を文書で提出。)

先生は話し易い方で、明るく朗らか50代と思われます。幸い先生に快諾していただき、小線源110グレイで最大BED220以上になるのでこれでOKとのこと、任せることにしました。また、SpaceOARジェルも入れることになった。

その日からホルモン療法を開始することになり、ビカルタミドを飲み始める。半月後にリュープリン注射(6ヵ月間有効)を受けた。ここでがんストレスは20%更に減って合計90%減った。とても晴れ晴れしい気持ちとなった。

 治療前PSA:8.18
 グリソンスコア:7(4+3)
 陽性率: 25%(生検 12本中陽性 3本)
 T分類:T2C
 診断時年齢: 68歳
 触診の結果は?: 無し(但し5年前)
 
 治療年: 2018 年10月末より治療開始~2019年10月治療終了

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

順調に小線源(110グレイ)、IMRT(外照射)46グレイ(2グレイx23)及びホルモン療法9ヵ月(6ヵ月の予定であったが、開始2カ月後に3ヵ月間延長してもらった)を10月に全て終了。
現在治療終了直後ですが、とても清々しい気持ちです。がんストレスはごくわずか(10%)有りますがスポーツ、旅行と人生を楽しんでいます。

現在の経過、伝えたいことなど

前立腺がんは比較的穏やかながんなのでがん診断後、時間をかけて自分で納得感のある治療法、病院、担当医を探すことが非常に重要であることがじぇじぇさんのHPで確信しました。
ほぼその通りに治療出来ましたので満足しています。

こちらのHPは前立腺がんは最初の治療方法選択が全てで最も重要であることを教えています。そうして小線源やトリモダリティ療法が副作用も含めて最も有効であることを示唆しており今後とも前立腺がん患者にとって大きな灯台となるでしょう。いろいろ有難うございました。

もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選ぶかと問われたが、
私は 「はい、この治療を選びます」と答えた。


福岡 N.H

福岡 N.Hさん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。

戸畑共立病院
地域医療支援病院 地域がん診療連携拠点病院 救急告示病院
〒804-0093
福岡県北九州市戸畑区沢見2丁目5−1
https://kyoaikai.com/kyoritsu/

前立腺がんの治療法選択について
https://kyoaikai.com/kyoritsu/cancer-top/blk/archeives/

当院前立腺癌治療の新しい幕開け
https://kyoaikai.com/kyoritsu/cancer-top/blk/

トリモダリティ│東京医療センター 長野 M.S

トリモダリティ療法の体験談 長野県 M.Sさん

お住まいの地域:長野県

治療を受けるまでの経緯は?

結婚を機に総合病院で初めて人間ドッグをしました。 PSAが21.5と高く、すぐに泌尿器科で診察がありました。MRI、その後生検を行い前立腺癌と確定しました。地元の病院と連携がある愛知県の病院を紹介され受診、手術を勧められました。自分で治療方法を調べた中で、手術には抵抗があり納得できなかったこともあり、受診予約をキャンセルしてネットや本で勉強し直して約2か月悩みました。結果、東京医療センターで治療を受けました。

 PSA:21.5
 グリソンスコア:7(3+4)
 陽性率:100 %(生検 14本中陽性 14本)
 T分類:T2c~T3aN0M0
 診断時年齢: 54歳
 触診の結果は?:硬い

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

入院期間が短く、重大な副作用もなく、治療前とほとんど変わらず過ごせています。退院して1か月以上経過後、放射線外照射が始まりました。連日の通院ですが、地元の病院で行ってくれるため通院時間は短くて済みます。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

癌と判明した同じ時期に妻が妊娠しました。妻と我が子のために絶対完治する決意で治療方法を模索し、管理者様(ichi様)、医師の友人、いろいろと相談しました。小線源を行い赤ちゃんとの接し方に不安がありましたが、鉛入りパンツ装着で大丈夫と放射線科の先生から言われました。娘と接する時は装着してミルクをあげたり、おむつ替えをしています。
東京医療センターへの通院は5時間以上かかります。最初に紹介された愛知県の病院は小線源療法、ダヴィンチ手術も行っていて通院時間は2時間です。自分は自営業で仕事を休みにくく地元に近い病院が都合がいいと考えていました。しかし子供の将来のために、後20年以上元気に過ごしたい。そのためには今の仕事を休んでも自分の納得した治療法をしようと地元から離れていますが東京医療センターでお世話になりました。

もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選ぶかと問われたが、
私は 「現時点ではなんともいえない」と答えた。


長野県 M.S

長野県 M.Sさん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。

トリモダリティ│滋賀医大 大阪 林

前立腺がん治療を経験された方の体験談 大阪、林 さん

がんが見つかったきっかけは?、また、どんな治療を勧められましたか?

 父親が前立腺がんで亡くなったのをきっかけに、できるだけPSA検査を受けるようにしていましたが、5年ほど前からPSAの上昇が見られるようになりました。

 大阪市内の総合病院で精密検査を受けた結果、前立腺がんが見つかり、摘出手術と放射線外照射治療についての説明を受けました。
 私自身は、最初は摘出手術するつもりでしたが、インターネットや本を見て、完治させるためにはトリモダリティ以外に治療方法はない、と気づき、担当医に「小線源治療を受けたい」と言ったところ、「うちは小線源治療はしていませんが、ご希望の病院があれば紹介状を書きますよ。」と優しい言葉をかけていただき、途中、遠回りもしましたが、最終的には滋賀医科大学の岡本先生にたどり着くことができました。

 PSA: 35
 グリソンスコア:9
 陽性率: 14%(生検14本中陽性2本)
 T分類: T2a
 診断時年齢: 63歳
 治療年月: 2017年8月
 触 診: 異常はありましたか?
     触診で異常はありませんでした。
      

あなたは、どの治療を選びましたか?

 会社の健康診断では、長い間、PSAは低い値でしたが、57歳の時、「PSA3.9」となりました。しかし、健康診断結果には「(基準以下)異常なし」と書いてありました。
健康診断の問診医に「基準より0.1低いだけなのですが、これって本当に大丈夫なのでしょうか」と聞いたところ、「前立腺炎でもPSAは高くなるので、PSAが高いからと言ってがんとは限りません。いずれにしても、前立腺がんは進行が遅いがんなので心配は要りませんが、検査だけは定期的に受け続けてください。」ということでした
 別の機会を捉えて他の医師にも聞きましたが、大体同様のことを言っておられ、PSAもその後、一時的に下がった時もあって、「多分、前立腺炎なのだ」と勝手に思い込み、すっかり油断してしまいました。

 結局、精密検査を受けたのは4年後の61歳になってからで、せっかく早期発見したのに、PSAはすでに12まで上昇していました。
 精密検査を受けた大阪市内のT総合病院のH医師は、最初から前立腺がんの可能性を疑っておられ、最初の生検でがんは見つかりませんでしたが、翌年、「また生検をやりましょう」、と言われました。(多分、その時、私は露骨にいやそうな顔をしていたと思います。)
しかし、次の生検でがんが発見され、H医師から「次回の診察までに、治療方法を選択してください」と言われました。
 私の場合、限局がんという診断でしたので、摘出手術してしまえば後腐れがないはず、と思っていましたが、インターネットや本でいろいろ調べて見ると、高リスクの場合、摘出手術を受けた患者の約半数が再発しているというデータが書かれており、愕然としました。

 何か良い方法はないか、

いろいろ調べた結果、トリモダリティが一番良いということがわかり、翌週、「小線源治療を受けたい」と言ったところ、H医師は「いろいろと調べられ、希望の病院があるのですね。うちは小線源はしていないが、ご希望の病院に紹介状を書きますよ。」と優しい言葉をかけていただきました。初期から前立腺がんを疑い、生検の本数を通常より増やして見つけていただいたり、患者が言いだしにくいことを察知して紹介状の話を切り出してくれたり、今でもH医師には感謝しています。

 ただ、その時失敗したのですが、治療方法の選択も重要だが医師の選択が重要なのだ、ということがこの時点ではわかっていなかったため、トリモダリティの治療実績をホームページに公開してアピールしている病院の中で、通院しやすいところ、という基準で考え、近くのH医科大学病院への紹介状を書いてもらいました。
 ところが、H医科大学病院へ行きトリモダリティを希望すると、「あなたの場合は摘出手術が一番適しています」、と言われ、来るところを間違えたとすぐに気づきました。
「トリモダリティ以外は考えていないので、滋賀医科大学病院への紹介状を書いていただけないでしょうか」、と言い、結局、遠回りして滋賀医科大学へとたどり着きました。

 ただ、この時、思ったのですが、H医科大学病院の公開情報では、完治率は公開していないものの、トリモダリティも放射線外照射治療も多くの実績があるようでした。それなのに担当医が摘出手術にこだわったことにひっかかりを感じ、理由はいろいろあるにしても、当たった医師により自分の得意な治療方法を勧めるのだろう、とその時、思いました。ということは、滋賀医科大学へ行っても、最初に当たる医師によっては手術を勧められるかもしれない。おそらくいったん滋賀医科大学で別の医師に診てもらうと、途中から岡本先生に回してもらうことは難しいかもしれない。その時はせっかく岡本先生がおられるのに、また他の病院を探さなくてはならないかもしれない。いつまでもそんなことはしておられない、と思い、H医科大学には「紹介状は泌尿器科ではなく、前立腺癌密封小線源外来の岡本医師宛にしてください」と頼み込みました。

 そして、やっと岡本先生のところにたどり着いたのは、2016年の9月、PSAはすでに35まで上がっており、グリソンスコア9という状況でしたが、最初の診察を受けたその日のうちにホルモン治療を始めていただきました。
岡本先生のお話では、「PSAの上昇速度が早いこと、グリソンスコアも高いことから、摘出手術では間違いなく再発するケースです」とのことでした。

 現在の心境としては、

「前立腺がんは進行が遅いがんなので、あわてなくても大丈夫」と言われた言葉を真に受けて、のんびりしていた自分が悔やまれます。人によって違うんですね。
滑り込みセーフだったのか、あるいはもうアウトなのか。
 完治を目指して、一番確実な治療方法と医師を自分で探し、選択しました。これでだめならそれは運命、でも岡本先生の治療なら絶対大丈夫、再発はしないはず、と現在、思っています。

治療後の経過、感想など自由にお書きください

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

 男性機能については、ホルモン療法の時は、射精はできないが勃起機能の方は大丈夫な状態というのは確認できましたが、小線源治療・放射線外照射後は、とてもそのような気分にはなれず、まだ試したことがありません。

 副作用については、

ホルモン療法ではほとんど副作用がなく、小線源治療では尿の出方がかなり悪くなったものの、特に気になるほどではなかったのですが、放射線外照射後は副作用に苦しんでいます。
とにかく尿も便も残留感がひどく、何度でも行きたくなる。おまけに生まれて初めて痔になり、何度もトイレに行くたびに痛さで体力を消耗していきます。現在、サラリーマンで仕事をしていますが、幸い職場の近くにトイレがあるものの、切迫便に追い立てられてトイレに入ったら、先客で個室がすでにふさがっていた時は、思わず絶望の声を上げそうになります。
 紙オムツをはいているので、どうしようもない時は仕方がないのでそのまま漏らします。個室が空いたら、お尻を拭いて、紙オムツを履き替えます。最近の紙オムツはよくできているので臭いはほとんどわかりませんが、漏らしてしまうと部屋に戻ってイスに座ることができないので、別のトイレを見に行くか、トイレ付近で休憩しているふりをしています。
 最後はながながと汚い話で終わり、すみません。現在、私にとって一番切実な問題です。


大阪、林

インタビューへの回答 ありがとうございます
林さんから
「自分が治療を受けた時、初めての体験で何をされるのかもわからない一寸先は闇の中で、じぇんじぇんがんの体験記を見ておぼろげながら、ああ、この先はこんなことが待っているのか、ああ、ここさえ乗り切れば何とかなるな、ということがわかり、ずいぶん助けられました」
とお聞きして、嬉しいような、気恥ずかしいような気持ちです。投稿ありがとうございました。
私が、癌だと言われた時、トリモダリティ治療を受けるって、どんななんだろうと思っていましたが、なかなかネットでは患者からの情報が見つかりませんでした。「じぇんじぇんがん」は、そんな方に伝えられればいいなと思ってが書いています。読んでいただきましてありがとう。