これは回答用テストサンプルです、実在しません。
前立腺がん治療を経験された方の体験談
がんが見つかったきっかけは何でしょう
市の健康診断で以前からPSAが高めであることを指摘されていました。しかし年をとれば誰でもそうなるんだろうと思い、ほとんど気にしていませんでした。今回たまたま友人の強い勧めがあり、近くの総合病院で再検査をしたところ、PSAが10を超えていることがわかりました。
基準値の2倍以上らしいが、PSAが10がどれくらい危険なのかわかりません。しかし医師の勧めで生検を受けることにしました。この時は生検がなにかも知りません。簡単な検査かと思ったら、そうでもなく入院して行うとのことでした。その内容は省略しますが、その結果、なんと前立腺癌と診断されてしまいました。
自分が癌になるなんてことは全く考えていなかったので、治療はできるんだろうか、それとも命の終わりなんだろうか、身の回りを整理したほうが良いのだろうか、など次々に疑問が浮かび、不安でいっぱいになりました。
検査結果
PSA: 10.5
グリソンスコア: 7(4+3)
陽性率: 50%(生検コア数12本、陽性6本)
触 診: しこりがあるとされた。
年 齢:63歳
リスク分類: 中間リスク
どんな治療を勧められましたか?
医師からは、当然といった感じで全摘手術を勧められました。転移でも起きたらきっと良くないことになりますから、もう気持ちとしては、一刻も早く体の中から癌を取り除きたいわけです。すぐにでも手術を受けたいと思いました。しかし医師に説明された、術後に予想される尿漏れ、性機能障害などの合併症を考えると、どうも気が進みません。
全摘手術を強く勧めるくらいだから、その治療に自信があるのだろうと思い、先生に「手術をすればほぼ確実に根治できますか」と聞いたところ、いや「それは、やってみないとわからない」というなんとも微妙な言葉が返って来たのでした。
医師だから「確実に」とは言わないだろうが、まあ大丈夫という答えを期待していたわけですが、この答えでは手術を受ける気になりません。だって、そうでしょう、性機能障害は確実に起こる、生涯尿漏れになるという可能性もないではない、さらに他にどんな障害が出るかもわからないわけです。
・・・それなのに「根治できるかどうかわからない」ですから、まるで品質保証は出来ないが白紙見積にサインをしろ、と言われているようなもの、私としては見積の詳細をきちんと評価してからGoだと思っているに、この内容で手術の許諾書にサインをしたら、大きな後悔することになりかねないと思ったのです。
それが癌治療だ、と言われればそれまでですがねぇ..。
医師は根治性を優先するなら「全摘手術」しかない、というようなことを言ってました。しかし、ネットで調べると必ずしもそうでもなさそうです。医療機関によっては放射線治療を勧めているところもある。そこで全摘手術ではなく他の治療法を懸命に探しました。しかし、ネットには健康食品の広告のように「何かうさんくさい」治療法がいっぱいあるのにも困りました。
そこで全摘手術をしない、とした場合、それ以外で他の方が多く選んでいる治療が何かを調べると外照射(IMRT)による治療だとわかりました。みんながやっている治療であればたぶん大丈夫だろうと思いIMRTを受けることにしました。院内の放射線科の医師に相談したところ、私の場合、手術はお勧めできない、と言われたため、担当医に紹介状を書いてもらい、他院で治療することにしました。
■ 全摘手術をするとすれば
内容:前立腺、精嚢、の摘出とリンパ節郭清
根治性:保証できない
性機能障害、尿モレ、その他の合併症
たとえ生涯続く尿モレが起きたとしても、想定内とされる。実際に、「生涯続く尿モレ」の患者が一定割合で存在する。
■ 放射線治療をするとすれば
内容:前立腺、精嚢、の放射線照射
根治性:保証できない
性機能障害、頻尿、頻便、その他の合併症
たとえ生涯続く、尿道内出血、直腸出血があったとしても想定内とされる
実際には、尿道、直腸出血が一定期間続くのが普通だが、殆どの場合、特に積極的な治療なしに治癒する。尿道、直腸出血が生涯続くことは稀で、その治療法もある。
直腸の穿孔を心配される方もいるが、穿孔となると治療事故に近いものであり、そのようなことにならないよう、組織が耐えられる照射線量までしか照射しない。
あなたが選んだ治療法は?
実は、ひとことで外照射治療といっても多くの種類があります。IMRTにも、いくつかの方式があり、IGRT(画像誘導による位置決め)は当然としても、VMAT(回転照射)や、さらにトモセラピーのような螺旋状の回転照射をするものもあり、どれにすべきか、どの病院ならどのシステムがあって、どのような治療をするかが、なかなかわからなくて悩みましたが、優劣がはっきりしなかったため、結局近くの自治医大病院でIMRT治療(※1)を受けました。
※1:このようにできるだけ、医療機関は実名でお願いします、そのほうが後に続く方の参考になるからです、
その治療法に決めた一番の理由は何でしょう
放射線治療ではIMRTの治療が一般的だと思ったからです。また、精度の高い照射をすることで高い非PSA再発率と障害の少なさを両立させているという説明があったためです。
しかしながら、理論通りにピンポイントに照射ができるのか、治療に十分な線量が照射できるのか、という疑問もありました。
あなたからみなさんに伝えたいこと
治療が通院だけで済むというのがメリットですが、治療期間が2ヶ月くらいかかるのが辛いかもしれません、治療直後は直腸の痛み、出血もありましたが、現在の健康状態は良好です。
患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?
私は 「たぶん、この治療を選びます」と答えた。
千葉 N.A
これは、回答サンプルとして、こちらで作成したものです。