重粒子線治療│サガハイマット 鳥栖 HF

重粒子線治療の体験談 鳥栖 HFさん

お住まいの地域:佐賀県

治療を受けるまでの経緯は?

6月 市の無料がん検診でPSAが6になり、泌尿器科を受診
8月 前立腺肥大と診断され、PSAは経過観察
12月 PSAが8.1になり、MRI検査でがんの疑いあり
2月 古賀病院21で針生検 グリソンスコア7 TNM(M 0 N 0 T2)
   針生検は1泊2日、まるで手術のように苦痛だった
   また、針生検するなら日帰り検査を選択する 
3月 サガハイマット予約
6月 診断 ホルモン治療後に重粒子線治療開始
   古賀病院21で半年ホルモン治療
11月 型枠作成と照射位置の測定
12月 治療開始(12回)12/11~2/25

 治療前PSA:10.1
 グリソンスコア:
 陽性率: %(生検 本中陽性 本)
 T分類:M0 N0 T2
 診断時年齢: 75歳
 治療年: 20223年
 触診の結果は?:凹凸はなし

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

施設に一番近かく、8時の予約で9時15分に治療終了(照射時間は3分)
直腸10cm内に便とガスがあると治療できないので、便秘しないよう注意した
10分刻みの時間指定で、朝早く終わり、1日がつぶれない
治療は、痛くもかゆくもなかった

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

サガハイマットは、グリソンスコア7以上は、ホルモン治療の併用となる
新幹線新鳥栖駅から徒歩3分なので、九州山口は1時間以内で通院できます。
治療費は、初日一括払いです。
受付→排便・水補給→待機室→治療室→終了まで1時間半
仕事がある人は、予約時間の調整を頼むこともできるようです。

gooブログ
ふくちゃんの庭仕事(終活編)
https://blog.goo.ne.jp/rohi29

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

「はい、この治療を選びます」


鳥栖 HF

鳥栖 HFさん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。

重粒子線治療│サガハイマット、福岡 井下

重粒子線治療の体験談 福岡 井下さん

お住まいの地域:福岡県

治療を受けるまでの経緯は?

数年前に会社の定期健診でPSA値が6を超え、エコー検査。その時点では生検は行わず、フリバス錠とセルニルトン錠服用で様子見となりました。
PSAが下がる気配が無いので、生検したところ下記の結果に。国立病院機構九州医療センターを紹介され、MR、ICT、骨シンチ検査。治療の選択肢を示されました。

さてどうしようと思いましたが、手術や線源埋め込みはどうしても抵抗があり、さらに九州国際重粒子線がん治療センターを紹介してもらいました。
2019年1月に診察を受け治療の予約を。実際の重粒子線照射は8月からでそれまではホルモン治療を続けることに。(リューブリン注射とビカルタミド服用)
8月20日から9月6日まで予定通り12回の治療を受けました。平日4日連続の治療となるので、ホテルに泊まる方も結構おられるようでしたが、私は高速道路で1時間かからないので車通院しました。

この後は10月に経過観察で受診しますが、それまでは禁酒です。。ほとんど毎日飲酒してたのですが、治療中とその後1カ月はアルコール禁止と言われどうなるかと思いましたが、思いのほか平気でした。この期間にノンアルコールビールが好きになりました。

 治療前PSA:9.5
 グリソンスコア:7(3+4)
 陽性率: 16%(生検 12本中陽性 2本)
 T分類:T1C
 診断時年齢: 60歳
 触診の結果は?:
 治療年: 2019年

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

まだ治療終了から10日くらいなので、特に無いですが、日常生活にはほとんど影響ないのでホッとしています。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

膀胱に溜まりにくいのか、頻尿傾向ですね。夜も起きますがそれ以外には今のところ何もありません。男性機能は最近は不明ですが、ホルモン治療を開始して機能は落ちました。(性欲減退、射精せず)多分今も同じかも。

もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選ぶかと問われたが、
私は 「たぶん、この治療を選びます」と答えた。


福岡 井下

福岡 井下さん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。

重粒子線治療[予定] つくば K.M

重粒子線治療の体験談 つくば市 K.Mさん

お住まいの地域:茨城県

治療を受けるまでの経緯は?

両親が癌(父:膀胱がん,母:胃がん)だったこともあり、1999年の人間ドックからPSAのオプション検査を受け続けていました。
2015年までは小数点以下でしたが、2017年:1.1,2018年:2.2 と上がりはじめましたが、加齢によるものかなぁと自分では思っていたところ、2019年1月の人間ドックでは 4.1 と基準値を超えたため「要精密検査」で紹介状を書いてもらいました。

4.1 なら大した事ないだろうと、2019年2月に泌尿器科の開業医を訪問し “経直腸的超音波(エコー)検査” を受けたら『気になる箇所があるので専門的に調べた方が良い』となり、また紹介状を書いてもらい総合病院を受診する運びとなりました。

総合病院で、2019年3月に MRI を受けたら疑いありとして、2019年4月に 針生検 をし、病理診断結果で “前立腺がん(T2a)” と確定診断が出ました。
# この頃はネットを検索しまくりで情報収集に明け暮れてました

2019年5月に病期診断として 骨シンチ と 造影剤CT を受け、転移は無いとの診断でした …. 正確には画像で判断できる限りですけどね。

これで T2a N0 M0 GS7(4+3) の確定です。

「人間は何時か死を迎える」と漠然とは理解してましたが、初めて期限は近付いていると目の前に突きつけられた感じで、やはり心穏やかにはいかないです。

ここまでの診断の流れはネットで調べた通り、教科書通りに事が運んでいるイメージでした …. 医者にとっては緊急性を要しない(比較的に遅効性)のがんだからか検査間隔が長くて普通なのでしょうけど、患者にしてみれば焦ってしまいます『1日でも早く』ってなりますね。ネットで調べられるから自分には『だいじょうぶ』と言い聞かせてましてけど、ついついネガティブになり精神力を試される日々が続きました。

 PSA:4.1
 グリソンスコア:7(4+3)
 陽性率:12.5%(生検 8本中陽性 1本)
 T分類:T2a
 診断時年齢:58歳
 触診の結果は?:経直腸的超音波(エコー)検査から大きな病院へ転院

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

主治医との治療方針を決める前に自分なりに調べて決めていたこと
1)摘出治療はしない
  術後の後遺症でQOLが悪すぎると判断
  ダヴィンチにより勃起神経温存が可能になったとはいえ確実では無いこと
  排尿障害は避けられず、経年と共に障害は収まるが100%では無いこと
2)重粒子線治療を受けたい
  医療保険に加入していたので費用負担は何とかなる
  正常細胞への不要照射をなるべく避けたい
  IMRTより治療日数が短くなりそう(この時点では SBRT を知らなかった)
  小線源は痛そう(針生検の痛かった経験もあって痛いのは嫌)

2019年5月20日の診察で主治医からの『どの治療方法にしますか?』の問いに『重粒子線治療を受けたい』と即答しちゃいました …. 一瞬『そっち?』という感じの反応でしたが快く紹介状を書いてくれました。

2019年5月29日に “粒子線がん相談クリニック” をセカンドオピニオンとして受診し、先の 画像診断データ と 針生検プレパラート を預けて治療方針の検討を依頼しました。

2019年6月25日に “粒子線がん相談クリニック” を患者として受診し、QST病院(放医研)での重粒子線治療日程が決まりました。
ただここで、治療開始までの約4ヶ月間にホルモン療法を受けるように言われてしまいました …. 副作用の男性機能障害だけは嫌だと訴えたところ『GS6なら無しもありえるが、GS7なら受けてもらっている』『どうしても嫌ならば患者さんの意思でもあるので、治療開始時には未実施もあり得るとして準備しておく』という落とし所になりました。

またまたネット検索しまくったところ、放射線治療の開始前にホルモン療法を取り入れることで予後が良くなることは証明されているみたい …. 自らが予後を悪くする方に選択することになるのかと悩みまくり。
# ただし ADT With Out の症例もゼロではないことも判明

さらに調べると、副作用の中に糖尿病への悪影響の記載があり、私自身が8年前から2型糖尿病として治療を続け HbA1c がやっと7を下回るようになったところだったので、これ幸いに糖尿病治療を受けてる先生に相談したら『早計に判断できない、泌尿器科の先生とよく相談するように』と諭され、今週末の診察を待て知ます。

ホルモン療法を受ける/受けないにしろ、10月下旬から12回の重粒子線治療をQST病院(放医研)で受けてきます。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

性欲が強いのかどうか他人様と比較したことはないので解りませんが、私個人としては男性機能が無くなることは許容できませんでした。

仮に10年遅く、68歳で発症(発覚)したとしたら許容できたのかもしれませんが …. こればっかりは解りません。

もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選ぶかと問われたが、
私は 「たぶん、この治療を選びます」と答えた。


つくば市 K.M

つくば市 K.Mさん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。

重位子線治療│放医研、八王子 KN

前立腺がん治療を経験された方の体験談 八王子 KN さん

がんが見つかったきっかけは?、また、どんな治療を勧められましたか?

人間ドックでPSAが高いと知らされたこと

担当医からは、ホルモン+放射線治療 を勧められました。

 PSA:6.25
 グリソンスコア:9
 陽性率: %(生検 本中陽性 本)
 T分類:T3b
 診断時年齢:63
 触 診: 異常はありましたか?:なし

あなたは、どの治療を選びましたか?

超高リスクのため重位子治療に
決めました。

放医研、PSA検査は八王子医療センター

治療後の経過、感想など自由にお書きください

三カ月PSA検査で数値が段々上り始めました、現在0.560、再発が心配です。

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

ホルモン治療で逆流射精になりました。


八王子 KN

インタビューへの回答 ありがとうございます
あとで私のコメントをここに記入させていただきます。

重粒子線しかないと思った、栃木71歳KY

前立腺がん治療を経験された方の体験談 K.Yさん71歳

がんが見つかったきっかけは?、また、どんな治療を勧められましたか?

毎年、市の健康診断でPSAを測っていました。ずっと3くらいの値でしたが、昨年の健康診断でPSAが3.5になったため獨協医大を受診しました。獨協でPSAを測ったところPSAは4になっていおり、触診では肥大はあるものの、硬さは問題ないとされましたが、自分から生検を受けることを希望し検査入院をしました。その結果「前立腺がん」と診断されました。

担当医からは、放射線の新しい機械が入るから放射線外照射もできる。または、ロボットも良いという話でした。

それを聞いて、あなたはどう思いましたか?

ネットで調べたところ、摘出手術では成績が良くないと知っていました。担当医は初診の時とは別の医師でしたが、重粒子線を希望していると伝えると、再度、この病院にはロボットもあるし放射線治療システムもある、福島の陽子線治療ではどうですか?と勧められました。

 PSA:4
 グリソンスコア:
 陽性率:15%(生検 20本中 陽性3本)
 癌の部位:両葉(右2、左1?)
 T分類:
 診断時年齢:71歳
 触 診: 異常はありましたか? ない

治療法に悩みましたか、実際にどんな治療を受けましたか?

治療法には悩んでいません。ネットで検索し放医研の重粒子線しかないと思しました。自分の決断に自信があったためセカンドオピニオンは受けることは考えませんでした。

担当医からは「お金かかる、保険には入っていますか?」とも聞かれましたが、私は「お金に糸目をつけない」と伝えたところ、渋々という感じで放医研への紹介状を書いてくれました。

放医研で重粒子線治療
獨協ではステージ1と言われましたが、放医研ではステージ2という診断でした。
治療前の5ヶ月くらい前からホルモン治療を受けましたが、前立腺肥大の縮小のためという説明を受けています。ホルモン治療は重粒子線治療と同時に打ち切りになりました。ホルモン治療の影響はまったく感じたことはありません。
放医研でに入院したのは2016年1月です。
重粒子線治療に先立って体の下に入れるための型を作りました。重粒子線治療は15分くらいですが、実際の照射時間は1分強くらいだと思います、ごーっという音がしますが、痛くも痒くもありません。照射時は専用の下着でした。照射は1週間あたり4回、合計12回のため3週間かかりました。重粒子線治療の8,9回目あたりから頻尿の症状が出てました。入院中はお酒は禁止、コーヒーもだめです。昔は16回の照射であったそうです。

治療後の経過、感想など自由にお書きください

世界の最先端の治療法は重粒子線であると思ったので、放医研に決めました。重粒子線は兵庫にもあるが技師がいないらしい。大分にもあるけどね・・

治療を決めたのは以下のような理由です
●手術だと尿漏れなどの合併症が出るので放射線治療を選んだ。
●放医研は99.9%治ると言う。
●10年で再発がいない、という??

治療後の経過は、特に気になることはありません、ただし5月まで頻尿が続きました。


栃木K.Y 71歳


インタビューへの回答 ありがとうございます.

この回答は、実際に話していただいたものを、こちらでまとめたものです。
 ※ 文中に「放医研は99.9%治る」、「10年で再発がいない」とありますが、実際にそのようなデータは開示されていませんから、担当医あるいは関係者の期待を込めた発言の可能性が高いと思われます。

重粒子線は理論的には非常に優れている

重粒子線は、最先端の技術であることは確かです。また、従来の放射線治療は体表面では強く作用し、深いところでは弱まるのに対して、陽子線は深いところにエネルギーのピーク(ブラッグピーク)を作ることができるため、理論的には非常に優れていると感じます。ただし照射方向を自在に変えるのは重粒子線の場合難しいようで、この時点では2方向からの照射だったようです。これに対してIMRTではガントリーの回転照射を可能としていますから、放射腺の形状の制御ではIMRT(VMAT)が1歩先にあるように思います。このため重粒子線が高精度に制御され前立腺癌だけに確実に照射できるかどうかという点において、その精度は通常のIMRTを超えるものとは思えません。

システムが高精度であったとしても、照射精度はそれ以外の要素で決まる?

というのは、粒子線や放射線の治療システムは、仮に1ミリ単位で非常に精度良く照射が可能だとしても、前立腺があるのはやわらかい人体の中であり、日によって前立腺の位置が数ミリ変わる、あるいは周辺臓器の影響で前立腺自体が少し変形することもあります。システム自体は高精度でも、この動きや変形に対して照射中に自動で追従することまではしていないため、照射精度は人の体の臓器の位置や形状の変化がどれくらいかによって決まってしまうと思われます。(前立腺は時間の経過と共に少しずつ動くため、同じ位置であることが期待できるのは2分程度とも聞きます。)

おもに直腸に対する必要のない照射の副作用が問題

これは照射直前の位置合わせをいくら高精度に行ったとしても、解決できる問題ではないため、現実的には照射範囲を数ミリ以上大きくするなどして照射範囲がけっして前立腺をはずれないようにしています。また皮膜外浸潤(その多くは前立腺の外側の数ミリ程度)に対応することも考えると、前立腺より数ミリ大きい範囲を照射する必要がありますから、この数ミリ以上のマージン領域が周辺臓器、特に直腸に対する必要のない照射となり、それによって起きる副作用を許容できる限界が、照射線量の限界となってしまいます。

放射線治療(重粒子線を含む)は一般に照射線量が高いほど根治性が高くなりますから、できるだけ高い線量を照射すべきですが、放射線治療における照射線量は「根治に必要な線量はどれくらいか?」で決まるのではなく、副作用を許容できる限界の線量で決まってしまう、という点が、放射線及び粒子線などの外照射に共通する点ですから、粒子線が放射線より格段に良い成績を出せるか、というとそれは難しいだろうと思われます。