重粒子線治療の体験談 つくば市 K.Mさん
お住まいの地域:茨城県
治療を受けるまでの経緯は?
両親が癌(父:膀胱がん,母:胃がん)だったこともあり、1999年の人間ドックからPSAのオプション検査を受け続けていました。
2015年までは小数点以下でしたが、2017年:1.1,2018年:2.2 と上がりはじめましたが、加齢によるものかなぁと自分では思っていたところ、2019年1月の人間ドックでは 4.1 と基準値を超えたため「要精密検査」で紹介状を書いてもらいました。
4.1 なら大した事ないだろうと、2019年2月に泌尿器科の開業医を訪問し “経直腸的超音波(エコー)検査” を受けたら『気になる箇所があるので専門的に調べた方が良い』となり、また紹介状を書いてもらい総合病院を受診する運びとなりました。
総合病院で、2019年3月に MRI を受けたら疑いありとして、2019年4月に 針生検 をし、病理診断結果で “前立腺がん(T2a)” と確定診断が出ました。
# この頃はネットを検索しまくりで情報収集に明け暮れてました
2019年5月に病期診断として 骨シンチ と 造影剤CT を受け、転移は無いとの診断でした …. 正確には画像で判断できる限りですけどね。
これで T2a N0 M0 GS7(4+3) の確定です。
「人間は何時か死を迎える」と漠然とは理解してましたが、初めて期限は近付いていると目の前に突きつけられた感じで、やはり心穏やかにはいかないです。
ここまでの診断の流れはネットで調べた通り、教科書通りに事が運んでいるイメージでした …. 医者にとっては緊急性を要しない(比較的に遅効性)のがんだからか検査間隔が長くて普通なのでしょうけど、患者にしてみれば焦ってしまいます『1日でも早く』ってなりますね。ネットで調べられるから自分には『だいじょうぶ』と言い聞かせてましてけど、ついついネガティブになり精神力を試される日々が続きました。
PSA:4.1
グリソンスコア:7(4+3)
陽性率:12.5%(生検 8本中陽性 1本)
T分類:T2a
診断時年齢:58歳
触診の結果は?:経直腸的超音波(エコー)検査から大きな病院へ転院
治療後にどう感じましたか
治療予定の方は現在の気持ち
主治医との治療方針を決める前に自分なりに調べて決めていたこと
1)摘出治療はしない
術後の後遺症でQOLが悪すぎると判断
ダヴィンチにより勃起神経温存が可能になったとはいえ確実では無いこと
排尿障害は避けられず、経年と共に障害は収まるが100%では無いこと
2)重粒子線治療を受けたい
医療保険に加入していたので費用負担は何とかなる
正常細胞への不要照射をなるべく避けたい
IMRTより治療日数が短くなりそう(この時点では SBRT を知らなかった)
小線源は痛そう(針生検の痛かった経験もあって痛いのは嫌)
2019年5月20日の診察で主治医からの『どの治療方法にしますか?』の問いに『重粒子線治療を受けたい』と即答しちゃいました …. 一瞬『そっち?』という感じの反応でしたが快く紹介状を書いてくれました。
2019年5月29日に “粒子線がん相談クリニック” をセカンドオピニオンとして受診し、先の 画像診断データ と 針生検プレパラート を預けて治療方針の検討を依頼しました。
2019年6月25日に “粒子線がん相談クリニック” を患者として受診し、QST病院(放医研)での重粒子線治療日程が決まりました。
ただここで、治療開始までの約4ヶ月間にホルモン療法を受けるように言われてしまいました …. 副作用の男性機能障害だけは嫌だと訴えたところ『GS6なら無しもありえるが、GS7なら受けてもらっている』『どうしても嫌ならば患者さんの意思でもあるので、治療開始時には未実施もあり得るとして準備しておく』という落とし所になりました。
またまたネット検索しまくったところ、放射線治療の開始前にホルモン療法を取り入れることで予後が良くなることは証明されているみたい …. 自らが予後を悪くする方に選択することになるのかと悩みまくり。
# ただし ADT With Out の症例もゼロではないことも判明
さらに調べると、副作用の中に糖尿病への悪影響の記載があり、私自身が8年前から2型糖尿病として治療を続け HbA1c がやっと7を下回るようになったところだったので、これ幸いに糖尿病治療を受けてる先生に相談したら『早計に判断できない、泌尿器科の先生とよく相談するように』と諭され、今週末の診察を待て知ます。
ホルモン療法を受ける/受けないにしろ、10月下旬から12回の重粒子線治療をQST病院(放医研)で受けてきます。
現在の経過、伝えたいことなど
差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。
性欲が強いのかどうか他人様と比較したことはないので解りませんが、私個人としては男性機能が無くなることは許容できませんでした。
仮に10年遅く、68歳で発症(発覚)したとしたら許容できたのかもしれませんが …. こればっかりは解りません。
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選ぶかと問われたが、
私は 「たぶん、この治療を選びます」と答えた。
つくば市 K.M
つくば市 K.Mさん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。