内分泌薬治療 PSA2700 青森 T.O

カテゴリー: 内分泌薬治療
お住まいの地域:青森県

治療を受けるまでの経緯は?

私は青森県内で舶用エンジンの修理関係の会社を経営しています。毎日修理に追われる毎日でしたが、たまたま重いものを2人で運んでいる際ギックリ腰をやってしまい、たまにはなるのでまたかと思っていました。いつもは、かかりつけのカイロプラクティックへ行けば数日で良くなるのですが、今回は5回通ったところでやっと何とか動けるようになりました。

しかし食欲もなく体重も減って来たので病院で診てもらった所、炎症反応と貧血があるので胃カメラと直腸のカメラの予約を入れられました。そして1週間後前立腺腫瘍マーカーの数値を聞きに行ったところPSAが2700あるので泌尿器科を紹介され、現在通院している八戸平和病院でMRI.造影CT.骨シンチ、生検と一通り検査行ったところ、前立腺ガンと宣告されました。

 治療前PSA:2700
 グリソンスコア:7×1、8×1、9×3
 陽性率: 62.5%(生検 8本中陽性 5本)
 T分類:T3b
 診断時年齢:67 歳
 治療年: 2018 年
 触診の結果は?:触診の結果は聞いていません。
骨シンチの結果は ANN 0.98 ,BSI 7.44 , HS 110

治療後にどう感じましたか

治療予定の方は現在の気持ち

ガンになっていろいろと勉強してどの様な治療がいいか調べましたが、仕事がら休むわけにも行かないので担当医にホルモン療法でお願いしますと伝え現在まで5年と4ヶ月が経ちましたがここ3年間はPSAは0.03以下で推移しています。ここの病院では0.03までしか計れないそうです、まあ余り細かいと少しの上下で気を病むのでかえって良かったと思います。

現在の経過、伝えたいことなど

差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。

ゴナックスの注射とランマーク注射*、ビカルタミドとデノタス*で治療が始まりましたが2670あったPSAは1年で0.16まで下がりましたがそこから上がり始めた為ビカルタミドからフルタミド(オダイン)に変えましたすると3ヶ月位で0.03以下となり現在まで変わりません。

現在はゴナックスとオダインのみです。治療を始めて1年半の時に数値も下がりきったので頼んで骨シンチを受けましたすると全身に集積は認められずとなりました。私の場合初めから超高リスクだった為ホルモン療法しか選択肢が無かったのが良かったのか、ガンになってもその間も休まず仕事ができたのが幸いでした今年で72歳ですが私がいないと困るお客様が大勢いるのでまだまだ動ける内は仕事をしていきたいと思っています。

患者さんへの質問:
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選びますか?

「はい、この治療を選びます」


青森 T.O

青森 T.Oさん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。
こちらのミスで掲載が大変遅くなってしまい、申し訳ありません。
回答内容を追加したい場合は、再度ご記入いただければ、こちらで修正しておきます
 
さて
投稿を拝見しましたが、青森で舶用エンジンの修理をされているとのこと、屈強な男性というイメージですね。しかし・・投稿にあるPSA=2700には驚かされましたが、それからホルモン療法5年でPSAは0.03以下というのもまた驚きの数値です。非常に良く薬が効いていることがわかります。
 
当初多数あった骨転移による集積が、今の骨シンチでは認められないとのことですね。これも素晴らしい。
 
骨転移が骨シンチなどの画像検査で認められないなら、根治を目指した放射線治療もできるのではないか、とお考えになるかもしれません。しかしながら、画像検査の感度はそう高くないため、ホルモン療法によって非常に小さくなった骨転移は、画像として捉えられないというだけです。ごく小さくなって眠っている状態とお考えください。
 
仮に根治療法として小線源を行ったとしたら、どうなるかというと、前立腺そのものの癌はすべて消失すると思われますが、問題は微小な骨転移です。微小であっても多発性の骨転移に対する根治療法は現在のところ見つかっていないため、ホルモン療法は継続しなければなりません。
ホルモン療法を継続するのであれば、前立腺の根治治療にあまりメリットはないです。
– – –
薬の名称 補足
デノスマブ(商品名ランマーク皮下注120mg):2012年に製造承認された、破骨細胞を抑制する薬
デノタス:低カルシウム血症の治療及び予防
 
オダイン:抗男性ホルモン薬
ゴナックス:下垂体でGnRHの働きを抑制する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)