ダヴィンチによる摘出の体験談 茨城県 S.Oさん
お住まいの地域:茨城県
治療を受けるまでの経緯は?
2018年8月末、日課の自転車から帰って来た時に股間に痛みを感じた。
その1週間後位に、尿に血が混じり小さな血の塊が出るようになり泌尿器科を受診した。
若い頃に結石で血尿になった事もあり、また結石かと思っていたが、CT、MRI等では異状がなく、膀胱鏡検査を受けることとなった。
膀胱鏡検査でも異常がなく、残すところは前立腺となり血液検査をしたところPSAが18.8であり、生検をすすめられた。
生検をすすめられた際に、年間5,000キロ位自転車に乗っているが、それでPSAが高くなることはあるか聞いたところ、やや間をおいて、それでは3か月間様子を見ましょうと言われた。
自転車を自粛した3か月後もPSAは下がらず、生検を受けることとなった。
結果はT2CN0MO グリソンスコアは8の悪性と言われた。
続いて骨シンチ検査を受けたが、転移はないとの事だった。
前立腺ガンの場合、血尿は殆どないとの事で、最初は結石、次は膀胱癌を疑い、検査をしたと説明があった。
治療法の選択に当たっては、兄が前立腺ガンで手術を受けていたこと、限局ガンであり根治が期待できるという事から、ダヴィンチによる手術を希望し、筑波大学病院を紹介してもらった。
筑波大学病院は3ヶ月待ちであったが、2019年7月に手術を受けた。
術後最初の外来診察で組織検査の結果を聞いたが、リンパ節に転移はないとの説明で、次回の診察で問題なければ地元の病院で経過観察となる見込み。
PSA:19
グリソンスコア:8
陽性率:25%(生検 12本中陽性 3本)
T分類:T2C N0M0
診断時年齢:68歳
触診の結果は?:特にコメントなし。
治療後にどう感じましたか
治療予定の方は現在の気持ち
限局ガンで根治が期待できるという事で手術を選択した。
これからの事は判らないが、手術が最善の選択であったと思っている。
現在の経過、伝えたいことなど
差し支えなければ、男性機能はどうなりましたか?、教えてください。
気にしていた尿漏れですが、管を抜いたその日に、かなり漏れの量は少ないと言われた。退院翌日には、立ち上がったりする際に軽く漏れる程度となり、3日ほどで、尿取りパッドは10CC用の一番薄いもので1日持つようになった。
しかしリハビリで小一時間歩いた時に、3回ほどかなり量が漏れたがその後は落ち着いている。
一番驚いたのは、退院後2週間ほどして血尿が出たことで、かなりの血の塊が混じる血尿が出たこと、これも3日ほどで収まった。この間は大量に水を飲んで1時間おき位にトイレに行っていた。
その後は血尿が出ることもないが、リハビリウォーキング後に下腹部が重く痛むことが有り尿意が感じにくくなるため、その時には処方された痛み止めを飲んでいた。その後痛むときは市販の痛み止めを飲むようにしている。(医師に確認済み)
退院後1か月、現在は1日に数回、数滴漏れる程度となり日常生活にはほとんど支障がないが、気持ち的には早く収まってほしいと感じている
男性機能については、事前に聞いていた事と年齢的なものもあり、特に感想はない。
もし、時を遡れたとしたら、同じ治療を選ぶかと問われたが、
私は 「はい、この治療を選びます」と答えた。
茨城県 S.O
茨城県 S.Oさん、インタビューへの回答ありがとうこざいました。もしこの回答内容を変更したい場合は、再度ご記入いただければ、差し替えさせていただきます。
また、あとで私のコメントをここに記入させていただきます。
退院後46日、一ヶ月半が過ぎました。
現在は極く軽い漏れが1〜2回/日という状態で、一番薄いパッド一枚で1日大丈夫なまでに回復しました。
順調な回復傾向にあるようで、良かったですね、とりあえず一安心というところでしょう。
ご連絡ありがとうございます、
その後の経過
手術から三年、PSAが0.2超えとなり再発と言われました。
紹介状で筑波大を再度受診、放射線療法を勧められましたが、週5日.五週間と言われ通院が大変なのでホルモン療法を希望したところ、最初の病院に再紹介となりました。
その病院では、ホルモン療法は進行を抑えるもので根治を目指す治療では無い、但し最初は手術なので、ホルモン療法で再度PSAが上がって来た場合は、救済放射線療法も受けられるとの説明でした。
ホルモン療法が始まって二年弱で、幸にして薬はよく効いているとのことで、現在のところPSAはND(ゼロ)で落ち着いています。
医師からは、薬で抑えているだけなので治療はずっと続きますと言われています。