滋賀医科大は「滋賀医科大学医学部附属病院の最新治療がわかる本」の発行について記者発表をしました。→滋賀医科大学、フォトニュース 2015.10.15
2015年10月15日(木)、発表されたこの本は、「患者さんにやさしく、信頼と満足を与える医療」をめざす本院での診療内容について、患者さんに分かりやすく解説したもので、本院の医師が、特色ある最新の治療法を紹介し、患者数の多い代表的な疾患について診断や治療法について掲載している。としています
どんな本なのか気になりますが、その一部の「小線源療法」の内容を紹介しましょう。
滋賀医科大学医学部附属病院の先端医療
3 前立腺癌小線源治療学講座・放射線科 全国トップクラスの前立腺がん小線源治療を実践
前立腺がんが転移のない状態で見つかった場合に、有効な治療法の一つとして小線源療法がある。直腸に超音波端子を挿入し、前立腺内を映し出した超音波画像を見ながら、会陰部(肛門と陰嚢の間の股の部分)から針を刺して、前立腺に放射性ヨウ素125 を仕込んだチタン製カプセル(線源)を入れて治療をする、内照射といわれる放射線治療だ
と、このような書き出しになっています。
→ 滋賀医科大学医学部附属病院の最新治療がわかる本 sample PDF
- 滋賀医科大学医学部附属病院の最新治療がわかる本
- 定価: 1,598円(1,480円+税)
- 著者名:滋賀医科大学医学部付属病院
- 発行年月:2015.10
- 発行:バリューメディカル
発行元のバリューメディカルのサイトを見てみると事業内容の1つに医療関連の出版があり、1つの病院に絞って、そこで受けられる治療を紹介する書籍として「*****病院の最新治療がわかる本」というタイトルの本を複数出版しています。この本もそのシリーズの1つとして企画され、病院の先生方に直接取材し製作されたものでしょう。
小線源療法のページを読んだ印象ですが、治療方法が明確に説明されており、確かにその通りだと読んで納得できる内容でした。特に右上の写真、滋賀医大で小線源治療を受けた方ならわかりますが、これは線源挿入中の写真で、「緊張感のある場面なのですが、そんな中でも穏やかに手術が進んでゆく」という術中の記憶そのままです。
病院サイドの視点で書かれた本ですが、その病院がどのような治療を提供しているか、ということについて知るには良い本かもしれません。近くの方は院内のローソンのほか、近日中に滋賀及び京都の書店でも取り扱う予定とのことですから、読んでみるのも良いと思います。