2019年5月20日以降、滋賀医大は岡本医師の初診を再開させましたが、2019年末で岡本医師の終了させることに変わりはありません。
2020年から、滋賀医大病院でも、新たな「前立腺がんの小線源治療」が実施されていますが、これまでの岡本医師が行っていた治療とは別の医療体制です、混同しないようにご注意ください。
岡本圭生医師の小線源治療は現在石田記念大阪前立腺クリニック(2024年4月)
岡本圭生医師の小線源治療が宇治病院にて再開されました(2021年8月)
岡本医師は2019年末に滋賀医大病院を退職し、これに伴い小線源治療を中断していましたが、2021年8月より京都府の宇治病院泌尿器科において、新たな小線源治療を再開しています。2024年4月からは石田記念大阪前立腺クリニックとして小線源治療に特化した病院を開業します。
岡本医師による前立腺がんの診断・治療に関する宇治病院(前立腺小線源外来)での診察、および治療を希望される方は、以下の治療の説明をご覧いただき、ページ内に記載のメールから、直接、ご連絡いただければご相談させていただきます、とのことです。
▷ 前立腺癌密封小線源治療 岡本圭生
また、これまでに岡本医師の治療を受けた患者の皆様の診察に関して、さらに最近癌を告知され治療に不安を感じている患者の皆様への情報は、以下のページをご覧ください。
https://syousengen.net/brachytherapy-okamoto/
※ ブログなどで「岡本医師のページ」にリンクされている方はこのリンクに変更してください。
このページは、今、滋賀医大の小線源は揺れているで、治療経験が全く無い医師による小線源治療問題を説明しましたが、この問題に直接関係のない「岡本医師による小線源治療」の打ち切りについてのことを伝えるものです。
優れた治療法を未来につなぐ- 前立腺癌小線源治療
癌と告げられた私達の一番の願いは、なんとしてでも「完治したい」ということです。しかし、その願いを踏みにじる行為が滋賀医大・泌尿器科外来で行われました。
それは2015年のこと、前立腺癌治療のために滋賀医大附属病院を訪れた患者に対して、Aの診察室に案内されれば症例数1000例以上のベテラン医師(岡本医師)が担当でしたが、Bの診察室に案内されるとまったく別の担当医が診察し、実際に小線源手術まで行おうとしました。しかしこの医師にはその「治療経験が全くありません」、しかもそのことを患者には全く知らせていませんでした。
その患者の選別は、紹介状に「岡本医師」の名があったかどうかです。ないというだけで患者は「不透明な治療」に誘導されました。
※ 治療経験のない医師:より正確に言えば「泌尿器科医25年の、経験豊富で前立腺癌専門ではあるが摘出手術が専門であり、小線源治療については治療経験ゼロである医師」
患者は、治療法の決定において、必要な情報を得る権利を有する
患者には、自分の治療法について自由に決定を行う権利があり、この権利を行使する前提として必要な情報を得る権利を有しています。しかし、滋賀医大付属病院 泌尿器科は「治療経験がない」という重要な情報を隠し、患者が当該医師の治療を受けるか否かについての正しい決断ができないように仕向けました。
私達患者会はこれを不当と考え、大学病院に対して強い抗議、及び説明会の要求をしてきましたが無視されました。しかしこの件が新聞報道されるとただちに、大学病院は「経験がない場合でも治療に問題はない」と釈明。つまり、「未経験であっても十分に治療が行える」という驚くべき見解を示しました。
また、現在、大学病院は、この件とは直接関係のない症例数1000例以上のベテラン医師(岡本医師)の治療を終了することを発表しました。しかも理由は単に当医師の契約期限切れであるとしています。また、現在当該医師の経過観察中の患者1000人以上に対しても、別の担当医を紹介する、あるいは他院に紹介するとしていますが、これは病院の対応になんら問題がないということをアピールするために過ぎません。
病院は病を治すところ、
患者の一番の願いは「完治したい」ということ
滋賀医大 岡本医師は前立腺癌治療において、日本でもトップクラスの5年非再発率の実績を持っています。高リスクグループで比較してみると、この通りです。
- 岡本医師の小線源治療では非再発率95%以上
- 他院の優秀な施設であっても、放射線治療(外照射や小線源治療)では非再発率はおよそ80~90%程度
- 全摘手術では優秀な施設の場合でも、およそ40~60%程度の非再発率である。
この実績から見て、他の施設の治療に比べ、非常に高い信頼度の治療法であることがわかります。
組織を守ることを優先し、患者不在の医療に!
岡本医師を中心として積極的により良い小線源治療を拡充する、というのならわかります。しかし大学病院は、小線源治療の指導的立場にあり、これまで多くの難治性前立腺癌患者を救ってきた医師を排除して、他から(学内には誰も小線源経験者はいません)標準的小線源治療の医師を招くとしています。この方針は私達患者にとってみれば
「代替する治療を用意するのは、優秀な治療を捨てるための方便」としかみれません。
「優先すべきは患者の利益」という医療者としての最も肝心なことを忘れ、なにか別の目的のためにひたすら奔走している、それが現在の滋賀医大 泌尿器科とそれに追従する人々です。
私達患者は何をすべきか、何をしたいのか
病院、大学の方針で、岡本医師を排除(解雇)することは契約上可能かも知れません。しかしながら、次々と前立腺癌患者が滋賀に訪れている状況で、その治療を廃止しようとするなら、その患者にも理解が得られるような合理的な理由が存在しなくてはなりません。
しかし病院は契約期限の終了に伴うもの、という理由しか示さずに治療を打ち切ろうとしています。もし、病院に岡本医師の小線源治療を継続する意志があるなら、寄付講座でなくとも、別の治療体制に移行するなど継続する方法はいくらでもある。しかしそれを「しない」のはなぜかといえば、「継続させたくない」から、最初に継続させないというう方針があって、あとから理由をつけているに過ぎません。
なぜ優秀な治療を終了させたいのかと言えば、滋賀の泌尿器分野の治療体制の説明が必要になります。
現在、滋賀医大付属病院では、前立腺癌治療において、次のように2つの窓口があります。
1:岡本医師による前立腺癌密封小線源外来
2:泌尿器科学講座(河内医師)による泌尿器科外来
1の岡本医師による前立腺癌治療は年間140例程度、2の泌尿器科学講座による治療は主にダビンチで年間40例程度です。しかも根治率においても圧倒的に岡本医師の治療が優位です。(泌尿器科学講座のダビンチの非再発率は公表されていませんが、他院の優秀なデータと同等と仮定しても、岡本医師の治療に全く及びません)
泌尿器科学講座には、もともと岡本医師と協調して治療をするという発想はなく、これまでに小線源治療を学ぼうとする意欲を示した泌尿器科の医師もいません。この状況で、なぜ泌尿器科が小線源を開始するという無謀な企てを立てたかはわかりませんが、泌尿器科にとって自分たちの管理下にない「岡本医師による前立腺癌密封小線源外来」は目障りな存在であるから排除したい、単にそれだけであると思われます。
患者の利益ということを全く無視し、訪れる前立腺癌患者にさらなる苦悩を与えるような病院の体制をこのままにしておくべきではありません、患者のためだけでなく、地域を支える病院として本来の姿に戻すべきなのです。
もう一度お考えください
患者の一番の願いは「完治したい」ということ
今でも、前立腺癌を告知され、やっとの思いで岡本医師の小線源治療にたどり着き、これで「完治」できるかもしれないと期待する患者さんが毎週滋賀に訪れおり、岡本医師もこれまで通りに治療を続けています。
それに対して、病院からは、2019年で岡本医師の治療が終わるので、来年7月以降の治療予約はできません、(裁判所の命令により、7月以降も治療は継続されることになりましたが、2019年末で終了は変わっていません)というアナウンスがされています。これは、患者に突然の治療中止は困ると言わせないための布石なのですが、現在でも多くの患者が岡本医師の治療を待っていますから、これでは、新規に治療を希望する患者の治療予定が全く立てられません。
滋賀医大は、病院を訪れる患者に対して、癌と告知されただけでも辛いのに、その治療ができないかもしれないというさらなる苦悩を与えています。
変えてゆくのは私達患者会
これを変えねばなりません。私達は「岡本医師の治療は今まで通りに続けられるべきものとして行動を開始しました。この活動は、これから癌と告げられるであろう未来の患者さんにとっても重要なものです。本件をご理解いただき、少しでもこの問題の解決に近づけるための協力をお願いいたします。
患者のみなさまへ
詳しくは以下のサイトを御覧ください
滋賀医大小線源患者会
→ https://siga-kanjakai.syousengen.net/
資料:滋賀医大 岡本医師の小線源治療成績
滋賀医大 5年PSA非再発率 96.3%
小線源単独、または外照射+小線源、またはトリモダリティー
トリモダリティーの場合のホルモン治療の期間は9ヶ月が標準
5年PSA非再発率(治療後5年経過後に再発基準に達していない比率)は 低リスク98.3% 中間リスク96.9% 高リスク96.3%(2014年 第102回 日本泌尿器科学会発表)滋賀医大 岡本圭生医師
滋賀医大 前立腺癌小線源治療学講座